皮膚病でガリガリの子猫が美猫に成長!まるで「みにくいアヒルの子のよう」…猫カフェのアイドルに
大阪市大正区の保護猫カフェ「NyankoCafe(以下、にゃんこカフェ)」で暮らしている雄猫のマメ生(オ)くん(2歳)。子猫時代と現在の成長した姿の違いに、保護した「にゃんこカフェ」店主の田中久美子さんやスタッフ、お客さんもびっくり! いったい、どんな猫ちゃんに成長したの? 田中さんにお話を聞きました。 【アフター写真】皮膚病が完治し、毛も生え変わり、ふっくらとした美猫に 2年ほど前に田中さんがたまたま通りがかった道端でマメ生くんと、兄猫の大吉くん2匹を見つけました。近所に聞き込みをしたところ、餌やりをしていた女性がいることが分かったのですが、その女性から保護依頼を受け、カフェで引き取ることになったといいます。 「2匹とも、当時の月齢は推定2カ月くらいだったかと思います。1匹の子の体重が800グラムあったのに対して、もう1匹はわずか400グラムしかありませんでした。そこで大きい子猫を『大吉』、小さい子猫をマメみたいに小さいけれど、生きてほしいと願って『マメ生』と名付けました」(田中さん)
保護時は小さい体に大きな耳の子猫 「ヨーダ」のような姿!?
保護当時は体が小さくガリガリに痩せていて、弱々しかったというマメ生くん。体のわりに耳がとっても大きかったことから、まるでスター・ウォーズの「ヨーダ」のような姿だったとか。またマメ生くんが2種類の皮膚病になっていたことも判明。完治するまでカフェに連れて行かず、田中さんの自宅でお世話をしていました。 「実は最初は真菌というカビが原因の皮膚病だと言われたのですが…その後、違う病院で真菌のほかヒゼンダニというダニの一種が寄生する皮膚病の疥癬(かいせん)になっていることも分かったんです。痩せてガリガリだったのは、疥癬(かいせん)で栄養を全部吸われていたことが原因のよう。 治療のため、抗寄生虫薬のイベルメクチンを注射したり、疥癬に効くシャンプーを湿布しお風呂に入れたりしました。ですが、ぽこんと出てたお腹にガニ股姿、あまり猫っぽい容姿とはいえず、なかなか体重も増えなくて…とても心配していました」 そしてマメ生くんの真菌や疥癬が発覚した後、大吉くんも真菌を保有していたことが分かり、カフェ内の猫たちにも真菌が感染。2カ月ほどカフェが休業となったそうです。 「マメくんから大吉に感染をしたのではなく、大吉がもともと真菌を保有していたようです。マメくんのことでいっぱいいっぱいだったせいか、大吉の尻尾の先に少しあっただけの真菌を見逃していました。保護してすぐに病院へ連れて行ってますが、病院でも見逃され…私自身に知識がなかったため、発見が遅れました。真菌は本来そこまで感染力はないと聞きましたが、大吉の真菌は感染力が強く、カフェの猫だけではなく、スタッフの自宅猫や私の自宅の猫にも感染。常連のお客さま、猫にも人にも移りました」