カナダ首相辞任で後継争い始まる-前財務相や前英中銀総裁ら有力
アニータ・アナンド氏
アナンド氏はトロント大学で法学を教え、投資家の権利、資本市場、企業統治を専門としていた。カナダ当局に金融政策に関する助言を提供したほか、証券法の近代化について研究した。
政界入りは19年。その後、トルドー氏によって公共事業調達相に任命され、カナダ史上初のヒンズー教徒の閣僚となった。通常は目立たないポストだが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下で脚光を浴びた。
21年10月に国防相に就任。その4カ月後にはロシアがウクライナに侵攻し、カナダは同盟国と共にウクライナ政府に軍事支援を行った。
23年にはカナダの財政会計やその他の政府機能を管轄する財政委員会の委員長に就いた。昨年には貿易の円滑化を図るため、米国とカナダの規制問題に関する委員会を復活させた。トルドー政権最後の数カ月は運輸相兼国内貿易相を務めている。
原題:Carney, Freeland Lead List of Contenders to Succeed Trudeau (1)(抜粋)
--取材協力:Wendy Benjaminson、Melissa Shin、Brian Platt.
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Thomas Seal