カナダ首相辞任で後継争い始まる-前財務相や前英中銀総裁ら有力
ルブラン氏は08年に自民党党首に立候補したが、その後撤退。自由党が11年の選挙で大敗する中でも自身の議席を確保し、12年にはトルドー氏を党首に推薦した。
17年に白血病と診断されたことを明かしたが、翌年には完全に寛解したと発表した。
メラニー・ジョリー氏
弁護士としてキャリアをスタートし、広報業務にも携わった後、13年にモントリオール市長に立候補した。得票数2位と新人としては素晴らしい結果を残し、トルドー氏が連邦政府の業務に誘い込んだ。
その後、ジョリー氏(45)はトルドー氏によって民族遺産相に起用され、メディア規制や観光の監督を手がけた。他の小さな閣僚職を歴任した後、トルドー政権3期目の21年10月に外相に就任した。
外相就任中の3年間は波乱に満ちた外交関係を経験。カナダ政府はウクライナを支援しながらロシアに対する制裁を追求したほか、人権や外国の干渉などさまざまな問題で中国と対立した。
さらにモントリオールなどカナダの主要都市で分裂を招いたイスラエルとイスラム組織ハマスとの対立や、カナダとインドの関係悪化などにも対応。こうした中、北極圏の領有権を巡るカナダとデンマークの49年間にわたる「ウイスキー戦争」に終止符を打つという功績を挙げた。
フランソワフィリップ・シャンパーニュ氏
シャンパーニュ氏(54)は国会議員に選出されるはるか前の09年のインタビューで、首相就任を目指す意向をはっきりと表明した。その頃、シャンパーニュ氏は世界経済フォーラム(WEF)で若手リーダーに選出された。
自由党が政権を奪還した15年に当選し、17年には国際貿易相に就任。フリーランド氏と共に1期目のトランプ政権と関税を巡って争った。19-21年には外相を務めた。
現在はイノベーション・科学・産業相として、鉱山を巡る取引や電気通信、人工知能(AI)に関する規制などビジネスとテクノロジーに対する政府の取り組みの多くを監督している。