米司法省 vs Googleの裁判のゆくえ Androidユーザーへの影響は?
Googleの譲歩:検索エンジンの選択肢拡大へ
一方、Googleが12月20日に連邦地裁に提出した最終判決案の要点は以下の通り。 1. AppleやMozillaなどに対し、プラットフォーム上で競合する検索エンジンを選択できるようにする柔軟性を与える 2. デフォルトの検索エンジンを毎年変更できるようにする 3. 端末メーカーがGoogle Playを含むGoogleアプリをプリインストールするかどうかを自由に決定できるようにする 1は、実施しても当面はGoogle検索を選ぶことになると思います。今後OpenAIやPerplexyなどのAIがものすごく優秀になったら分かかりませんが。2は1に付随する感じです。 3はどうでしょう。Google Playストア以外のアプリストアがプリインストールされていたらうれしいでしょうか。そもそも、AppleのiOSと違って、AndroidではGoogle Playストア以外からのアプリダウンロードは可能です。アプリの選択肢が増えるのはエンドユーザーにとってもいいことかもしれません。それでも、セキュリティを考えれば、今のところなるべくアプリはGoogle Playストアからダウンロードしたいと私は思います。
この後どうなる?
最終判決が出るのは2025年の夏頃の予定です。 Googleは控訴する意向を示していて、今後の裁判の行方はまだ不透明です。また、司法省とGoogleの交渉や、裁判所の最終的な判断によっては、判決案の内容が変更される可能性もあります。 まったくのおとがめなしになる可能性は低いので、AIの開発競争にも影響がありそうです。ユーザーの皆さんは既に、検索の種類によってはChatGPTに質問することが増えていませんか? ChatGPTやGoogleのGeminiのようなLLMは、Google検索のキーワード検索とは違う、より自然な形での情報検索が可能です。これらが、Google検索の独占状態を揺るがす可能性もあります。裁判が長引いている間に独占状態じゃなくなっていたりして。 GoogleはAI開発にも役立つ量子コンピュータ関連でも先端を走っています。個人的には自分が生きている間にAGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)をGoogleに実現してもらいたいところです。
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