ジョージア首都で数千人が抗議デモ、議会選の不正訴える
Felix Light [トビリシ 4日 ロイター] - 10月26日に議会選挙の投開票があったジョージアで4日、選挙結果に不正があったとして数千人が首都トビリシで抗議した。参加者は「ジョージアに勝利を」と訴え、愛国心を駆り立てる歌をスピーカーから流しながら、鉄道の主要駅から中心部のルスタヴェリ通りを行進して議事堂へ向かった。 選挙で議席を獲得した野党4党のうち3党の党首が演説し、11月後半からの議会開会を阻止するために抗議行動を5日からも毎日行うように呼びかけた。 デモにはスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんも参加し、LGBT(性的少数者)の権利を主張している団体「トビリシプライド」の活動家らと合流した。 トゥンベリさんはロイターに対して「ジョージア国民の民主主義と自由のために立ち上がっている何万人もの人々の1人であることを示したい」と語った。 選挙管理委員会が発表した選挙結果によると、親ロシアの与党「ジョージアの夢」の得票率が過半数の54%を占めた。反対派は、ジョージアの夢がコーカサス諸国を欧州から引き離し、ロシア側に戻したがっているとの認識を示す。 実業家ビジナ・イヴァニシヴィリ氏が創設したジョージアの夢は、ジョージアを破壊的な外国の影響から守り、ウクライナのようにロシアとの戦争に巻き込まれないようにしたいと主張。欧州連合(EU)への加盟を目指すと表明しているものの、民主主義の後退を懸念するEUはジョージアの加盟に向けた手続きを事実上凍結している。