市川團十郎さん 家族で育んだ10回目のABMORI 「僕の人生よりもはるか長く我々が植えた木々は生きてくれるはず」【長野・山ノ内町】
長野朝日放送
歌舞伎俳優の市川團十郎さんです。親子で志賀高原を訪れ、植樹活動に参加しました。 今年は節目の10回目。時の流れを感じるイベントとなりました。 ■市川團十郎さん 「ちょうどいい天気ですね、きょうは」 市川團十郎さん(46)を中心とする森林再生活動「ABMORI(エビモリ)」です。 7年前に亡くなった妻の小林麻央さんの助言で、2014年に植樹活動が始まり今年で10回目。これまで7万本以上の苗を植えてきました。 ■市川團十郎さん 「(麻央が)『11年やってすごいね、7万本もやったんだ。』と言うんじゃないかな。「継続は力なり」とようやくエビモリも言えるようになってきた。これを未来につないでいく」 植樹活動が始まったのはいまから10年前。團十郎さんは36歳。こんなことを話していました。 ■市川海老蔵さん(2014年) 「すごくないですか?多くの方々がこうやって(植樹に参加するのは)すごくない?」 「無事に大きくなってほしいです一つの景色が変わるわけですよねそれはやっぱり見たい…」 当時の名前「海老蔵」のエビと森を合わせて「ABMORI(エビモリ)」と名づけられた活動です。 ■市川團十郎さん(16日) 「(第1回は)勸玄(新之助)は抱っこされて、麻央と一緒に来ていて、すごく暑い日だったので、麻央が大変だなと…それが鮮明に記憶に残っています」 あれから10年…当時植えた木の苗はここまで大きくなりました。 ■市川團十郎さん 「多分、僕の人生よりもはるか長く我々が植えた木々は生きてくれるはずなので、寄り添っていくという感覚で私は捉えています」 長男の市川新之助さんは11歳。「ABMORI(エビモリ)」の活動と共に成長してきました。 ■市川新之助さん 「僕が生まれた時からABMORIをしているので、自分とともに成長している感じがある。、第1回のことは詳しく覚えていませんが、お母さんが頑張って連れてきてくれて、僕を連れてこようという気持ちになってくれたことが、すごくうれしいなと思いました」 全国から募った参加者や地元の高校生などおよそ370人で旧笠岳スキー場に12種類1500本の苗を植えました。 ■須坂市から 「ちょっとでも緑が増えて、子どもたちの代まで大きくなってくれればいいかなと思います」 ■東京から 「何年か後にはああいう森になるんだなと思うと『頑張っちゃうぞ』って、『愛を込めるぞ』って」 こちらは去年も参加した埼玉県の告川さん親子。初めて「ABMORI(エビモリ)」に参加したのは9年前。正隼さんはまだお母さんのお腹の中でした。 実は正隼さん、團十郎さんに命名してもらいました。 8年ぶりの再会ですが、きちんとあいさつするのはこれが初めてです。 ■市川團十郎さん 「あぁ!本当!元気だった?」 ■告川さん 「8歳になりました」 ■市川團十郎さん 「そう、俺が名前付けちゃったんだよね」 ■告川さん 「恥ずかしがり屋でちょっと困っちゃうんです」 ■市川團十郎さん 「大丈夫大丈夫」 家族と、そして大勢の人たちがかかわって成長を続ける活動です。この場所での植樹は一区切りで、今後は植樹した木々の調査や、他の場所での植樹を続けていくということです。