日本人の食生活は圧倒的に糖質が多い! 太るのはカロリーではなく糖質が原因【疲れない体をつくる最高の食事術】
日本人の食生活は圧倒的に糖質が多い
糖質は1グラム4キロカロリーなのに対し、脂質は同じ1グラムで9キロカロリーのエネルギーを持っています。少しでも軽い状態で多くのエネルギーを有しているほうが有利ですから、ブドウ糖が積極的に中性脂肪に変えられるのです。 これもまた、人類が生き抜くための優れたプログラムですが、糖質過多の現代社会においては、それによって多くの人が太ってしまうわけです。 つまり、肥満のメカニズムは、糖質を摂りすぎて余ったブドウ糖が中性脂肪に変えられ、脂肪細胞に取り込まれるというものです。 口から食べたステーキの脂身が、そのまま脂肪細胞に取り込まれるわけではありません。あくまで、糖質がみなさんを太らせるのです。 そもそも脂質は、多くの人が想像しているような悪者ではありません。それどころか、脂質は細胞膜の原料となるなど重要な働きをしており、むしろ摂取量が足りていないくらいです。 一般的な日本人の一日の三大栄養素摂取量は、タンパク質約70グラム、脂質約60グラムであるのに対し、炭水化物(糖質)は4倍ほどの約250グラムにもなります。 このように、圧倒的に糖質が多いのが日本人の食生活の特徴です。 しかも、これは平均的な値であって、米飯やパン、麺類が好きな人はもっと食べているでしょう。 その結果、疲れやすくて太りやすい体になってしまうのです。 ***
世界最新の医学的データと20年の臨床経験から考案『疲れない体をつくる最高の食事術』
現代人の疲れは過労やストレスではなく、「食」にこそ大きな原因がある。誤った知識に基づく食事は慢性疲労ばかりか、肥満や老化、病気をも呼び込む。健康長寿にも繋がる「ミラクルフード」の数々を、最新医学データや臨床経験を交えながら、具体的かつ平易に解説している。 『疲れない体をつくる最高の食事術』 牧田善二/著 四六判208ページ 小学館刊 1650円(税込)
サライ.jp