ジャパン・フィフティーン完敗も20歳FB矢崎由高が存在感 エディーHC「成長がめまぐるしい」
リポビタンDチャレンジカップ2024(29日、ジャパン・フィフティーン10-36マオリ・オールブラックス、秩父宮)「リポビタンDチャレンジカップ」で強化試合に臨んだ日本代表は、ニュージーランドの先住民マオリ系の選手で構成するマオリ・オールブラックスに10-36で敗れた。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)は9年ぶりに就任後、22日のイングランド戦に続いて2連敗となったが、早大2年の20歳、FB矢崎由高が存在感を示した。試合は代表同士のテストマッチでなくキャップ対象外で、日本はジャパン・フィフティーンの名称で戦った。 6トライを奪われての完敗に、日本のジョーンズHCは「われわれの力が及ばなかった。結果には怒りも感じている」と目をつり上げた。控えを含めて23人中7人が2000年代生まれという若手主体で臨んだとはいえ、ミスも頻発して厳しい表情を崩さなかった。 ただ、収穫もあった。早大2年の新星、FB矢崎には「イングランド戦よりも成長が見られた。成長がめまぐるしい」と賛辞を惜しまなかった。 22日のイングランド戦で代表初キャップを獲得したばかり。前半早々にハーフウエーから約30メートルの突破など、南半球最高峰リーグ・スーパーラグビーのレギュラーを相手に再三、見せ場を作った。矢崎は「スペースがあったら仕掛けることは、少しは形にできた」と手応えを口にした。 後半途中からは早大4年のHO佐藤ら大学生も〝代表デビュー〟。指揮官は「今後の練習がパフォーマンスにつながると信じている」。来月6日の第2戦では勝利につなげたい。(石井文敏) ◆マオリ・オールブラックスFLビリー・ハーモン主将 「エキサイティングな試合だった。日本のプレーはとても速かった。また1週間準備して、次の試合に備えたい」