【入学シーズン】入学でかかる「制服代」の平均はいくら?「おさがりを利用したい人」の割合は?
進学の際の費用をおさえるために、制服などのおさがりを検討しているご家庭もあるかもしれません。 入学時には制服代のほかにもさまざまな費用が必要になるため、おさがりをもらうことで節約が期待できるでしょう。 そこで今回は、中学校・高等学校でかかる制服代の平均額や、おさがりをもらうことでどの程度の節約効果があるのかを検証していきます。制服のおさがりを検討している方はぜひ最後までお読みください。
中学校・高等学校(全日制)の入学時にかかる制服代の平均
入学時にかかる制服代を、公立と私立に分けて見ていきましょう。 文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、中学校・高等学校の入学時に必要な制服代の平均費用は表1の通りです。 表1
※文部科学省「令和3年度子どもの学習費調査」を基に筆者作成 公立に比べて私立は、中学校で2万9443円、高等学校で9976円高い結果となりました。入学時には制服代のほかに、入学金・学用品費・教科書や教科書以外の図書費などさまざまな費用が必要です。 同じく文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、入学初年度に学校教育のために各家庭が支出する学校教育費は次の通りです。 中学校・・・公立13万2349円/私立106万1350円 高等学校・・公立30万9261円/私立75万362円 中学校・高等学校いずれも、入学時にはまとまった費用が必要になることが分かります。
おさがりの制服を利用したい人の割合
おさがりは、昔から日本にある文化です。 最近では制服のリユースにも関心が高まっています。 菅公学生服株式会社が実施した「中高生の学校制服のリユースに関する意識調査」によると、学校制服のリユース(再利用)を「良い」と思っている方の割合は87.8%(とても良い41.9%、まあ良い45.9%)にも及びます。 実際に学校制服のリユース(再利用)を「利用したい(着たい)」と答えた方は14.7%、「どちらかと言えば、利用したい(着たい)」が35.1%との結果が出ています。 学校制服のリユースを「良い」と思っている割合が8割を超えるなか、実際に利用したいと思っている方は半数ほどにとどまりました。 なお、利用したいと思う理由としては、「お金の節約になるから」「家庭の負担をおさえられる」などの声が聞かれています。 まだ着られる状態であったり、思い出の制服を必要としている人に譲ったりすることを「いいこと」と感じる人も増える一方で、誰が着たか分からないものに抵抗がある、一生に一度のため新しい制服を着たいと思うなどの理由で、制服のリユースに抵抗を感じる人もいるようです。