ラニーニャ現象は今冬に特徴強まるも発生には至らずか 気象庁「春にかけて現象の定義を満たさない可能性高い」
異常気象をもたらす要因の一つとされるラニーニャ現象について、気象庁は冬の間に「ラニーニャ現象が発生したときの特徴が明瞭となる」とした上で、「ラニーニャ現象の定義を満たすまでには至らず、平常の状態が続く可能性が高い」との見通しを発表しました。 ラニーニャ現象は、南米ペルーの沖合から中部太平洋の赤道域にかけて海面の水温が平年に比べて低い状態が1年程度続く現象で、日本では統計的に夏の平均気温がおおむね高くなるなど、季節の特徴を強める傾向があります。 気象庁はきょう、ラニーニャ現象について、「現在は発生しておらず、平常の状態とみられるが、現象が発生したときの特徴が明瞭になりつつある」と発表しました。 一方、今後については、「冬の間はラニーニャ現象発生時の特徴が明瞭となるが、その後は弱まる」とした上で、「春にかけてラニーニャ現象の定義を満たすまでには至らず、平常の状態が続く可能性が70%で高い」との見通しを示しました。
TBSテレビ