伊勢路3位の青山学院大学は、箱根駅伝に向け同じ流れを再現できるか 原晋監督「区間と距離が伸びて良くはなっている」
11月3日に行われた全日本大学駅伝で、青山学院大学は5時間10分41秒で3位に入った。優勝した國學院大學には、一時、1分以上リードしたが、6区でタイム差を詰められ、最終の8区で逆転を許し6大会ぶりの優勝には届かなかった。 【写真】出雲駅伝に続いて区間賞を獲得した鶴川正也から、襷を受けたルーキーの折田壮太
今年のキャッチフレーズは「イーゴ大作戦」
「イーゴ大作戦!」。原晋監督は、前日の会見で、恒例となったレースのキャッチフレーズをこう明かし、ポーズを決めてアピールした。青山学院大学が今年で150周年を迎えるのにあたり、マスコットキャラクターでワシをモチーフにした「イーゴ君」から着想。「高く飛び立って、疲れを知らないワシのように『いいゴール』を目指していきたい」と意気込みを語った。
2区鶴川正也が創価大・吉田響と競って区間賞
1区を任されたのは、今年の箱根駅伝で山下りの6区を走り、区間2位に入った野村昭夢(4年、鹿児島城西)。レースは、終盤まで集団で進み、残り1kmを切って大東文化大学の大濱逞真(1年、仙台育英)が揺さぶりをかけ、日本体育大学の平島龍斗(3年、相洋)と野村が、すかさず追いかける。下り坂で平島がスパートをかけ、そのままトップで中継所に入り、野村は3秒差の4位で襷(たすき)をつないだ。 2区には、鶴川正也(4年、九州学院)がエントリー。今シーズンは原監督も認めるほどの好調ぶりを維持してきた。5月の関東インカレ男子2部5000mで外国人留学生に競り勝って優勝、翌月の日本選手権では、13分18秒51で4位に入賞した。快走はロードでも変わらず、出雲駅伝の1区でも区間賞を獲得した。 鶴川は、前を走る日体大の山崎丞(3年、中越)との距離を徐々に詰め、1.5kmで背中をとらえる。その後、東京国際大学、國學院大學、中央大学の選手らと集団になり、鶴川は、創価大学の吉田響(4年、東海大静岡翔洋)と引っ張る形に。その後、2人が抜け出してデッドヒートがスタート。9kmで鶴川が仕掛けて前に出るも、吉田も譲らず、第2中継所はほぼ同じタイミングで襷リレー。区間賞は、吉田よりも1秒早い31分04秒で鶴川が奪取した。