侍ジャパン稲葉新監督「清宮に興味ある!」
2020年の東京五輪での金メダル獲得を目指す侍ジャパンの新監督として元日ハムの稲葉篤紀氏(44)が就任することが決まり、就任会見が31日、都内のホテルで行われた。 日本野球協議会の侍ジャパン強化委員会が全会一致で決定したもの。井原強化委員長(NPB事務局長)によると、「求心力、短期決戦対応力、国際対応力、五輪対応力を条件に過去の7人の代表監督からヒアリングなども行い検討した。稲葉氏は選手として五輪も経験。その豊富な国際経験を重要視した。2015年から侍ジャパンで指導者も経験して、短期決戦に向けてのチームの作り方、戦い方も熟知していて、小久保監督の野球を継続発展して金メダルを獲得できる人」との理由で稲葉氏に白羽の矢を立てた。 稲葉氏は、2008年の北京五輪代表メンバーに選ばれ、予選から参加。2009年はWBCの優勝メンバーで、2013年も続けて代表に選ばれている。2015年からは小久保ジャパンに打撃コーチとして入閣した。 監督経験はないが、その豊富な国際経験と44歳というフレッシュさが買われた。 監督打診された稲葉氏は、即答はしなかったが、熟考した上で受諾したという。 「3年後の五輪は、56年ぶりとなる国をあげての記念すべき大会です。野球も復活。金メダルをとりたい。2008年の北京五輪に出てメダルをとれずに帰ってきて、その後、野球競技が五輪からなくなり、もう一度リベンジしたい気持ちがありました。このタイミングで、監督の重要な立場の中、もう一度リベンジさせてもらう、金メダルを取る喜びをみんなで分かち合いたいとの思いで決めさせてもらった」 日本野球協議会の熊崎会長(コミッショナー)は「悲願の金メダルを取ること」を稲葉ジャパンの使命としたが、稲葉氏は、東京五輪で金を狙うチームイメージと監督像についても、こう語った。 「野球スタイルをどうすればいいか考えている最中ですが、大事にしているのはチームの輪、結束力です。国を背負い、日本のために戦ってくれる強い結束力。アンダー世代、女子野球と、同じユニホームを着るトップチームの誇りを胸にしっかりと戦っていきたい。小久保監督が築きあげたものを継承していいチームを作りたい。とにかく野球というスポーツで国民を元気にしたい。引退してまだ3年。選手目線があります。監督の立場だが、選手とコミュニケーションをしっかりと取りながら、良き兄貴的存在でチームを作れたらなと。僕は若いので、どんどん動き回りながら活発なチームを作っていきたい」