侍ジャパン稲葉新監督「清宮に興味ある!」
また侍ジャパンを支える強化本部の新設も発表され、本部長として元バルセロナ五輪の監督で、住友金属や法大でも監督を務め、アマ野球界を代表する立場として山中正竹氏の就任が発表された。今後は、プロ側から副本部長を2人選び「監督がフィールドマネジメントに集中できるようにサポートしていきたい」という。 侍ジャパンメンバーの人選についても稲葉新監督の意見を汲み取り、強化本部が編成していくが、稲葉氏は「おそらく五輪にはメジャーリーガーは呼べないだろうが、その時点でベストの若い選手からベテランまでバランスの取れたチームを作りたい。僕は、全力疾走でやってきました。最後まであきらめない、全力疾走をする、そういう熱いメンバーを集めていきたい」と言う。 初陣は、11月16日から東京ドームで開催される「アジアプロ野球チャンピオンシップ」。中華台北代表、韓国代表と3チームで争う大会で、24歳以下(プロ入団3年目未満)の選手で結成される(オーバーエイジ枠は3人)。稲葉新監督は、「24歳以下のいい選手がたくさんいます。3年後に向けて、若い選手をいろいろ試してみたい。個人名は控えますが、すごく楽しみ。日の丸を背負って戦う強い気持ちを持ったメンバーをしっかりとヒアリングして選んでいきたい」という。 3年後の東京五輪を見据えた、若い世代の国際大会だけに、注目は、今後の進路が取りざたされている早実の清宮幸太郎を、この新生侍ジャパンに加えるかどうか。 稲葉氏は、慎重に言葉を選びながらも、その可能性を否定しなかった。 「非常に素晴らしい。僕の中で興味を持っている。108本(実際は107本)の通算本塁打を抜く選手は、今後いないのではないか。非常に体も大きくなり、パンチもあり、ホームランも打てる。左打者でホームランを打てる打者としては、柳田(ソフトバンク)がいるが、なかなか、いないので、僕の中では興味がある。どこに進学するのかわからないが、(侍ジャパンに選ばれるにはプロクラスの)スピードに慣れるのが大事。そこも含めて、いろんな可能性も含めて見守り続けたい選手」 初陣は11月16日の韓国戦になるから、もうドラフトも終わり、清宮の進路が明らかになっている時期。稲葉ジャパンが3年後を見据えて、どんなメンバーでスタートするのか注目だ。