「テストの時点で、すでに決まっていた」角田裕毅ではなくローソンが選ばれた理由をF1公式が解説「レッドブルは精神的な強さと戦いの熱気を愛している」
F1レッドブルは現地12月19日、セルジオ・ペレスの後任として角田裕毅(RB)ではなく、リアム・ローソン(同)を起用すると公式サイトで発表。同日、この決断の背景をF1公式サイトが解説した。 【画像】米女子プロレーサー、リンジー・ブルワーのインスタ投稿を一挙お届け! F1特派員のローレンス・バレット氏は同サイトで、角田が昨季からニック・デ・フリース、ダニエル・リカルド、リアム・ローソンの3人に継続して勝利を収めてきたと説明。そして今シーズン終了直後のアブダビでの走行テストでも非常に印象的な仕事をしたと振り返った。 しかし「角田は予選とレースの両方でパフォーマンスの面で進歩を遂げ、良いフィードバックを提供し、激しい無線通信をコントロールできることを証明したにもかかわらず、それだけでは十分では無かった」とし「テストの時点では、すでに決まっていた」と綴った。 それは「レッドブルは、ローソンの2回の途中参戦を見てきた中で、ローソンが角田よりも高いポテンシャルを持っていると考えた」ためであり、「レッドブルが、2024年にローソンがホイール・トゥ・ホイールの競り合いで非常に強気だったような、精神的な強さと、戦いの熱気を愛している」からだという。同氏も「その精神的なタフさは、フェルスタッペンというこの世代で最高のドライバーと対戦する上で、大いに役立つだろう。ローソンの計り知れない自信と自分の能力に対する信念も助けになるだろう」と評価している。 ローソンは11戦で入賞3回、最高順位9位、6ポイントを獲得し、チームメイトの角田はその間入賞2回、最高順位7位、8ポイント獲得と入賞争いでローソンが角田に肉薄していたのは事実だ。(角田はデビューから11戦で入賞5回、最高順位6位で18ポイント獲得、チームメイトのピエール・ガスリーはその間入賞8回、最高順位3位、50ポイント獲得)。 角田については「(ローソンが)苦戦すれば、角田はチャンスを掴むことができるかもしれない。だからこそ、角田はこの敗北を真摯に受け止め、来年もレベルアップに集中することが大切だ。そうすれば、レッドブルで活躍できるだけでなく、他のチームにとっても魅力的な存在になることができる」と来季のパフォーマンスも引き続き重要な意味を持ち、2026年からホンダがPU供給を行なうアストンマーティンなどのオプションとなることも可能だと期待を込めた。 構成●THE DIGEST編集部
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