【セロリの茎、どこまで食べられる？】茎と葉の栄養価と「調理・保存法」の違いとは？

セロリは独特の香り成分をもち、サラダだけでなくスープなど煮込み料理にもおいしいですよね。そんなセロリですが、食べるのは茎の部分だけで、葉の部分は捨ててしまっていませんか？実は栄養価の高い葉の部分もおいしく食べる方法をご紹介します。 〈写真〉セロリの茎、どこまで食べられる？ ■セロリの葉は食べられる？ セロリはセリと同じセリ科の仲間。セロリの葉はれっきとした緑黄色野菜なんです。店頭でも葉の瑞々しいセロリを選ぶようにすると、葉の部分もおいしくいただくことができますよ。 ■セロリの葉は栄養価が高い？セロリの香り成分のヒミツ セロリは、古代ギリシャ、ローマ時代から香料や薬用として使われ、疲労回復や精神安定作用などの効能により珍重されてきた歴史があります。特に葉の部分は、β-カロテンやビタミン・ミネラルが豊富。葉に含まれるβ-カロテンは茎の２倍ともいわれます。セロリの香り成分である、「セダノリッド」、「セネリン」、「アピイン」や「ブチルフタリド」という独特の香り成分は特に葉の部分に多く含まれており、イライラやストレスを鎮める効果があるといわれています。 ■セロリの葉のおいしい食べ方 セロリの葉は、洋風煮込みの風味付けとして欠かせないブーケガルニの定番材料です。生のままでも、野菜ジュースの材料や、スープのトッピングにすることができます。白色種と緑色種があり、白色種はアクが少ないですが、緑色種はやわらかく香りが高い反面、アクも強い場合があります。アクが気になる場合は、下ゆでして水にさらしてからごま和えやお浸しがおすすめです。また、みじん切りにして、しょうゆやみりんなどで炒り、ごまやじゃこ、鰹節などと合わせて佃煮にするとごはんのお供にもなりますよ。 ■セロリの葉の保存方法 葉と茎は切り分け、それぞれをしめらせたキッチンペーパーやラップでくるみ、保存袋にいれて冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。キッチンペーパーは２日に一度は変えるようにしましょう。みじん切りにしてフリージングバッグに入れておけば、冷凍保存もできます。炒め物やスープ、ミートソースやカレー、チヂミやチャーハンなどさまざまな料理の材料として使うことができます。解凍せず直接料理に加えて加熱して使うようにしましょう。実は栄養価の高かったセロリの葉、今まで捨てていた方も、いろいろな使い方をマスターしてみてはいかがでしょうか。 参照： 「やさい（幻冬舎）」 「食材の選び方と保存法」 「野菜まるごと大図鑑（主婦の友社）」 ライター／大槻万須美 管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。 協力／NS Labo