IBF世界バンタム級王者の西田凌佑が7回KOで初防衛に成功
プロボクシング興行「U―NEXT BOXING」が15日、大阪・HOS住吉SC(住吉スポーツセンター)で開催された。 メインイベントのIBF世界バンタム級タイトルマッチは王者の西田凌佑(28=六島、9戦全勝1KO)が挑戦者の同級14位アヌチャイ・ドンスア(28=タイ、16戦全勝7KO)を7回1分37秒、KOで下し、初防衛に成功した。 立ち上がりから距離を支配した。右ジャブをバチバチと当て、相手の返しをバックステップで外す、あるいはブロック。当てて、もらわない、西田が言う「自分のボクシング」を展開した。3回あたりからステップバックせず左ボディーなどを打ち返す場面が多くなり、やや被弾も増えた。5回にカウンターの右フックで最初のダウンを奪った。その後も左ボディーをこつこつ当て続け、7回に左ボディーで2度目のダウンを奪い、10カウントを聞かせた。 西田は5月に王者だったエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)から4回にダウンを奪うなど12回判定3―0で勝ち、世界初挑戦でベルトを巻いた。 過去9戦全勝ながらKOはデビュー戦の1度きりだった。世界挑戦経験を持つ大森将平をプロ3戦目で、元世界王者の比嘉大吾をプロ4戦目で破った。どちらも巧みな距離感などで空転させてダウンを奪わないまま判定勝ち、高い守備力を示した。一方で今年5月は近距離の激しい打撃戦を制し新境地を切り開いた。「今回は今まで通り自分のボクシングをして、得意な距離で(相手にパンチを)当てさせない。チャンスがあればKOしたい」と方針を示しいてた。