「トランプ政治」の方向性は? 固まりつつある政権顔ぶれ
残る国務長官、USTR、駐日大使などに注目
これまでの人事に関しては、民主党支持者からの反発が強いこともあり、米調査機関ピュー・リサーチ・センターが8日発表した世論調査によると支持率は40%と低迷している(過去の政権移行期の同調査では、オバマ大統領が71%、ブッシュ前大統領が58%)。 日本にとっては、今後、国務長官、農務長官、エネルギー長官、国家情報長官、通商代表部(USTR)代表、そして駐日大使の指名が気になるところだ。ちなみに米国の一部メディアは元ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏が駐日米国大使に抜擢される可能性を報じている。トランプ氏とは旧知の間柄で弟のロバート氏とも親しいという。ちなみに安倍首相が留学した南カリフォルニア大学出身でもある。引き続き注視してゆきたい。
--------------------------------- ■渡辺靖(わたなべ・やすし) 1967年生まれ。1997年ハーバード大学より博士号(社会人類学)取得、2005年より現職。主著に『アフター・アメリカ』(慶應義塾大学出版会、サントリー学芸賞受賞)、『アメリカのジレンマ』(NHK出版)、『沈まぬアメリカ』(新潮社)など