話が通じない人とは“脳タイプ”が異なる...科学者が説く、人間関係のモヤモヤの原因
自分の「脳のバイアス」をチェックしてみよう
人や物事に対する考え方や見方から、あなたの脳にどの程度バイアスがかかっているかがわかります。以下の項目で、自分がよく抱く感覚や考えを選んでください。 □最近の若い人の考えが理解できない □歳をとっている人はやっぱり考え方が古い □あそこに行くのは縁起が悪い □あの人はいつも同じ考え方をする □年齢が若くないとチャレンジできない □遅れてくる人は時間にルーズな人だ □うまくいかないのは環境や他人のせいだ □同じことをやっているほうが安心する □一度反対されると、その人を敵とみなす □あの人はどうせうまくいかない □自分の意見を主張する人は、わがままだ □自分にできることは誰でもできる □うまくいかないときは何をやってもダメだ □私の組織のほうがユニークな考えを持っている □自分の意見が通らないと、否定されているように感じる □相手に笑顔がないのは、自分が嫌われているからだ □この世の中は「勝ち組」と「負け組」でできている □一つ気になることがあると、その人の悪い面ばかりが見える □人は強くなければならない □過去にうまくいったから、今回もうまくいく □充実よりも楽なほうを選択する \あなたの脳のバイアスの程度は?/ チェック項目が多いほど脳にかかっているバイアスが大きく、相手とわかり合えない状況をみずから作り出している可能性があります。 ・0~3点...誰に対しても円滑なコミュニケーションができる可能性が高いです。 ・4~8点...努力することでさらにすばらしい人間関係を築けます。 ・9~12点...人のよい面を見ることができますが、特定の人にストレスを感じがちです。 ・13~16点...対人関係がうまくいきにくい人。ストレスを受けやすく人間関係がおっくうになりがちです。 ・17~21点...人間関係で激しい感情を持ちやすい人。人を信頼できない傾向があります。
多くを占める「認知バイアス」
人間関係がうまくいかない背景にある脳のバイアスにはいろいろな種類があります。その中でも、自分の育った環境や経験などから価値観や物事の見方が偏ってしまうような認知の歪ゆがみを「認知バイアス」といいます。これらのバイアスがあることが、あなたの人間関係がうまくいかない原因になっているかもしれません。 ・確証バイアス 自分の信念を裏づける情報だけを探し求め、それ以外を見ない。 例:自称「晴れ男」「晴れ女」、血液型で性格を決めつける ・現状維持バイアス 何かを判断するときに、変化を求めずに現状維持にこだわる。 例:転職に踏み切れない、いつも同じメニューを注文する ・過度の一般化バイアス たった1回の出来事をすべてに当てはめてしまう。 例:一度転んだだけなのに、自分は転んでばかりいる、またきっと転ぶと思い込む ・想起バイアス 楽しかったことだけを覚えていて「いいこと探し」に終始する。 例:過去を振り返かえるとき、よかったことばかりに目を向けて課題や反省点に目を向けない