新潟・奥村「ゴール、アシストで結果を」 9日にアウェーで柏と残留争い直接対決
J1新潟はオフ明けの5日、聖籠町のアルビレッジで9日のアウェー柏戦へ向けてポゼッション練習などで汗を流した。MF奥村仁(23)は、6万人以上の前でプレーした名古屋とのルヴァン杯決勝で自信をつけ、残留争いの直接対決で結果を残すことだけを考えている。 決勝では1点を返した直後の後半27分にFW小見と一緒に投入された。ウオーミングアップの時は鳥肌が立つほどの異様な雰囲気を感じていたが「お前たちで決めてこい」という松橋監督からの声掛けで「そのことだけを考えてプレーできた」と、トップ下でいつも通り切れのあるプレーを見せた。フリーランニングでパスを引き出し、CKのこぼれ球からシュートも放った。 「勝ちたかったのは大前提だが、楽しかったし、延長もあって長い時間出られていい経験になった。あの舞台で自信を持ってやれたので、自分のプレーができたら通用する」。物おじしない大卒ルーキーは自信を胸に、次はゴールへの意識をさらに強め、ゴール前でのアクションを増やそうと意気込む。 3日のサンクスフェスタではMF島田からの急なふりに応えて、約1万人のサポーターの前で一発芸を披露。「もう無理、もうないっす」と強く念押して来年以降は芸を封印するつもりだが「ピッチでの無茶ぶりは大丈夫」と頼もしい。 勝てば残留に大きく近づく柏戦では、どのポジションでも得点に直結するプレーを目指す。「今は(調子が)いい感じなのでゴール、アシストでチームに結果をもたらしたい」。大舞台で得た自信を表現するだけだ。 (西巻 賢介)