面接官「一度も正社員経験がないのはなぜですか?」 ずっと非正規だった人「氷河期世代ということもあり…」←不採用になる回答【キャリアコンサルタントが解説】
面接官「正社員になったら転勤や残業はできますか?」
■NG回答の例 「はい、【❶大丈夫です】。【❷転勤はどこでも行けます】。残業も可能です。【❸残業代は正社員もつきますよね】? どうぞよろしくお願いいたします。」 × ❶⇒安易に答えている × ❷⇒企業分析を行っておらず、どこに支店や工場があるか知らない答え方 × ❸⇒いきなりお金の話になっている ---------------------------------------- <採用に近づくヒント> 正社員の働き方を理解していることを伝えましょう。採用になったらいきなり転勤ということもあり得えます。安易に飛びつくような物言いは控えましょう。 ---------------------------------------- ■OK回答の例(1) 「御社は【(1)A県とB県に支店があります】。私の実家はB県にあるため、【(2)B県への転勤は喜んで行きたいところです】。また、残業についてですが、正社員となりますため、【(3)当然のこと】と思っております。ただ、【(4)残業については労働基準法でも厳しく言われております】ため、私のみならず【(5)社員全員で残業を軽減できるような取り組み】についても積極的に関わりたいと考えております。」 ◎ (1)⇒企業研究ができている ◎ (2)⇒具体的な希望が言えているので現実的 ◎ (3)⇒正社員の働き方を理解できている ◎ (4)⇒社会の状況も把握できている ◎ (5)⇒自分だけではなく、社内改善に目をむけられているところがgood ■OK回答の例(2) 「そうですね、【(1)正社員になりましたら転勤はつきもの】だと思います。ただ、小さい子供もおりますので、【(2)入社後5年間はなるべく転勤は控えさせていただきたい】と存じます。その分、【(3)他の部分で頑張りたい】と思います。残業についても、【(4)大変ご迷惑をお掛けしますが】、事前に残業時間がわかっていればある程度は対応可能です。【(5)5年ほどたちましたら】子供も成長いたしますので、他の社員の皆様同様に対応可能です。」 ◎ (1)⇒正社員の働き方を受け入れている ◎ (2)⇒具体的に断る理由が伝えられており、安易にできると言わないことが逆に信頼を高める ◎ (3)⇒代替案をもっていること、自分の都合だけを押し付けていないところがgood ◎ (4)⇒質問や期待に沿えないことへの配慮ができている ◎ (5)⇒具体的に対応できる時期を伝えられており、長期的視点で語ることができている 中園 久美子 キャリアコンサルタント・講師、キャリアクレッシェンド代表 経理専門学校卒業後、大手通信社勤務を経てパソコン講師として活動。子育てや夫の転勤に伴い、何度も転職を余儀なくされる。現在はキャリアコンサルタントとして多くの面接指導を行っている。 著書に『それでも書類選考で落とされない履歴書・職務経歴書の書き方』(日本実業出版社)、『【完全攻略】オンライン・WEB面接「リアルじゃない」を武器にする内定獲得ノウハウ86』(ダイヤモンド社)がある。
中園 久美子