半年後に迫るバレー新リーグ 外国人枠増で選手たちはどう捉えている?
外国籍選手枠増に日本人選手ができる選択肢が「3通りある」と語る、サントリー山村監督
選手ではないが、サントリーの山村宏太監督が、2月18日の日本製鉄堺ブレイザーズ戦後の会見時に、外国籍選手の枠が増えることでの日本人選手への影響について問うと、明快に答えてくれた。(※山村監督はシーズン終了後にチームを退団) 「3通りあると思う。代表で活躍できる選手、代表を目指す選手は、海外にチャレンジする。もしくは(国内の)ビッグクラブでAJ(サントリーのアライン)みたいにチーム内で競争していって、出場機会をビッグネームから奪っていく覚悟をもってクラブでやっていく。もうひとつは、そこまで資金力が無いクラブに入って対戦相手として経験していくという3種類があると思っている。その3つの中から、自分の価値を高められる方法を自分で選択していくのがプロの道。その中から、自分に合った選択、試合勘を失いたくないから出られるチームにいくのか。でも、まずは自分の価値を正当に評価してくれるクラブを探すことかなと思う。その中で自分がどうしていかないといけないのか、結局どこにいっても下手なプレーをしていたら使われなくなるし、価値は上がっていかない」 枠が増えたことはポジティブに捉えているかと山村監督に再度問うと、「そう考えないとしんどいなというのが正直なところ。日本人にとっては相当厳しいと思うけど、それをいかに自分たちがやっていかないと、自分次第で変わっていけるんだというのを証明していかないといけない。(外国籍選手の枠に)アウトサイドを取らなくていいじゃん、オポジット、ミドルブロッカー、もしかしたらセッターで外国人枠を使っていこうと思わせることが、まずアウトサイドの仕事だと思う。他のポジションも譲らないよう、各ポジションの競争が生まれていくことが大事なのかと思います」 SVリーグ開幕まで半年を切り、例年以上に、男子チーム、女子チームの日本人選手の退団が発表されている。その一つ一つの理由が、SVリーグの外国籍選手枠が増えることによるものかはわからないが、影響はあるのだろう。日本人選手たちがどんな道を選択していくのか。大物外国人選手たちの加入だけでなく、日本人選手たちの動きにも目が離せない。
大塚淳史