半年後に迫るバレー新リーグ 外国人枠増で選手たちはどう捉えている?
続々と噂される海外ビッグネームの日本チームへの移籍
筆者は普段、男子Vリーグを中心に取材していることもあるので、男子の動きについて触れたい。 日本の新リーグで外国人枠が増えることについては昨夏から発信されていたこともあって、昨年末頃からヨーロッパのバレーボールニュースサイトで、来シーズンに日本でプレーする選手として、オリンピックや世界選手権でメダルを獲るような強豪国の代表選手たちの名前が続々と挙がっていた。特に資金力のある大企業のチームに加入が決まったとされる外国人2枠が、共に超大物選手となっており、普段バレーボールを取材するこちらも日々驚かされていた。 これまでのVリーグの各チームの傾向として、多くのチームが攻撃専門のポジションであるオポジットに1枠の外国人枠を使っていた。2023・2024年シーズンのリーグ王者であるサントリーサンバーズ(SVリーグでは「サントリーサンバーズ大阪」)に関しては、元ロシア代表ドミトリー・ムセルスキーが、そしてウルフドッグス名古屋に4シーズンに渡って在籍したポーランド代表バルトシュ・クレク(2023・2024年シーズンをもって退団)などが最たる例だろう。 その次に外国人選手が務めることが多いポジションが、アウトサイドヒッター。パナソニックパンサーズのアメリカ代表ジェスキー・トーマス、JTサンダーズ広島(SVリーグでは「広島サンダーズ」)に今シーズンまでの2シーズン在籍した同じくアメリカ代表アーロン・ラッセル。 そしてアジア枠の使い方は多様でアウトサイドヒッターであったり、オポジットであったり、ミドルブロッカーであったりと分かれていた。ただ、強豪チームではアジア枠を中国代表のミドルブロッカーを獲得しているケースが多い。 そして、外国人枠が1枠増えるSVリーグでは、現状名前の挙がっている大物選手たちのポジションの大半が、オポジットかアウトサイドヒッターだ。こういった情報が海外のニュースサイトやSNS経由で、日本人選手たちにも当然入ってくる。