半年後に迫るバレー新リーグ 外国人枠増で選手たちはどう捉えている?
バレーボールの新リーグ「SVリーグ」が今秋から始まる。世界最高峰のリーグとなることを掲げ、約2年前から動き始めている。4月17日には東京都内でSVリーグに参加が認められた男女チームの発表が行われ、いよいよ現実味が増してきた。一方で、新リーグではこれまでのVリーグと異なるルールが定められる。特に大きな変化なのが、外国籍選手の取り扱いと試合出場ルールの拡大だ。これまでの計2枠から3枠になる。バレーボールはコート上に同時に立てるのは6人まで。1枠増えることの影響は非常に大きい。昨年冬頃からは、イタリアやポーランドなどヨーロッパのトップクラブでプレーする大物選手たちが、日本のチームに加入するという現地発のニュースや噂がこれまでにないくらい飛び交っている(時期的に正式発表がまだされていないが)。世界のビッグネームが日本のリーグ戦で見られるというのはバレー好きならたまらない一方、現在Vリーグチームに所属する日本人選手たちの出場争いはこれまで以上に激化するのは明らかで、選手たちの考え方に大きなインパクトを与えている。 (※原稿内に登場する選手や監督の所属は執筆時のもの)
弱肉強食の厳しい世界で選手が努力をすることが、プロ化に向けて選手がすべきこと
4月17日のSVリーグに関する会見に出席した東京グレートベアーズに所属する元日本代表の柳田将洋は「改めて身が引き締まる。あくまでスタート地点。これからさらに発展していくために選手教育であったり、チームもSVリーグそのものがどういった道を進んでいくのか。気概を持って来シーズン盛り上げていくことが非常に重要と感じています」と話した。 一方で、共に登壇した日本代表の青柳京古は、新リーグについての感想を聞かれた際、自ら外国籍選手枠増について触れていた。 「外国籍の選手が増える中で、日本人プレイヤーが活躍できる場面が減るんじゃないかということが危惧されると思うが、やはりプロを目指す中で弱肉強食ではないですけど、厳しい中で選手が努力をするということが、プロ化に向けて選手がすべきことではないかなと思っています。選手がこういう自覚を持って、取り組みに積極的に参加することが、私は本当に大事だと思っているので、私から発信できることがあればどんどんしていきたいなと今は思っています」 やはり選手側には大きな関心事なのだろう。 今年10月に開幕するSVリーグでは、外国籍選手のオンザコートルールがこれまでのVリーグでの外国籍選手枠1名とアジア枠選手1名の最大2名から、外国籍選手枠2名とアジア枠1名の計3名になる。さらにアジア提携国枠も新設され、まだ交渉中で現状どうなるか不明だが、もし交渉がまとまって提携国となると、そのアジアの国の選手は日本人選手扱いとなる。