Microsoft 365 CopilotがNPUによるローカル処理に対応/「Google ドライブ」のArm版Windows 11ネイティブアプリ登場
Windowsの「Recall」機能は既定で無効化に
Microsoftは11月19日(現地時間)、年次イベント「Microsoft Ignite 2024」でCopilot+ PCに搭載される「Recall」が既定では無効になると説明した。 Windows 11 24H2向けは「KB5046617」、Windows 11 23H2/22H2向けは「KB5046633 」、Windows 10(22H2/21H2向け)は「KB5046613」、Windows 10(1809向け)は「KB5046615」となる。 Recallは、Windows上の表示をスナップショットとして定期的に記録し、Copilotによって後から内容を探せるという機能だ。「前に画面上で見ていた白いスニーカーはどこのブランドか」といった場合に、表示していたタイミングの画面表示を見つけられるようになる。 当初、6月にInsider Preview向けとしてプレビュー公開される予定だったが、プライバシーに関する懸念が払拭されていないとして10月に延期。その後、11月にも再度延期していた。 Recallが既定で無効になるということは6月時点で発表されていたが、組織でRecallを使用する場合に安全で制御可能なエクスペリエンスが必要とのフィードバッグが寄せられたとのことで、改めてアナウンスされた。 加えて、組織で利用する場合には、IT部門が新しいポリシーを通じてこの機能を有効にしてから、従業員がオプトインできるようにするとのこと。また、追加のデータ暗号化レイヤーやWindows Hello保護などのセキュリティ強化も行われる。
Microsoftが同社初の内製セキュリティチップ/DPUを発表
Microsoftは11月19日(現地時間)、年次イベント「Microsoft Ignite 2024」で同社初のセキュリティチップ「Azure Integrated HSM」と、Data Processing Unit(DPU)の「Azure Boost DPU」を発表した。 Azure Integrated HSMは、連邦情報処理標準(FIPS)140-3 レベル3要件を満たすように設計されたハードウェアセキュリティモジュール(HSM)だ。HSMアクセスに典型的なネットワークアクセスの遅延を発生させることなく、暗号化キーと署名キーをHSMの境界内で使用できるようにすることでキーの保護を強化するとしている。2025年以降、Microsoftデータセンターの全ての新規サーバにインストールされる。 Azure Boost DPUは、Azureインフラストラクチャ専用に構築されたデータ処理ユニット(DPU)だ。ネットワークエンジン、ストレージエンジン、データアクセラレータ、セキュリティ機能を1つのシリコンに統合することで、データ中心のワークロードを高速かつ低電力で処理可能になり、既存のCPUと比較して3分の1の消費電力と4倍のパフォーマンスでクラウドストレージワークロードを実行できると予想されている。
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