国内FA権行使の中日・木下拓哉「時間をかけて考えたかった」胸中明かす 宣言残留認めた球団に「誠意感じています」
「他球団からの評価を聞ける最初で最後のチャンス」
今季取得した国内FA権の行使を表明した中日・木下拓哉捕手(32)が11日、ナゴヤ球場で取材対応し「球団の条件や他球団の評価も含めて、もう少し時間をかけて考えたかった。せっかく得た権利。他球団からの評価を聞ける最初で最後のチャンスだと思うので、行使することを決めました」と胸中を明かした。 球団とはシーズン後から話し合い、複数年契約を提示された。「ドラゴンズとは交渉の話し合いの中で誠意も感じています」。宣言残留も認められている。 今季は74試合の出場にとどまったが、2020、21年に2年連続で最優秀バッテリー賞を受賞した経験もある。じっくりと時間をかけて、結論を出す。 ―FA権行使を決めた理由は 木下「球団の条件や他球団の評価も含めて、もう少し時間をかけて考えたかった。プロ野球人生の中で、FA権を手にできたということは大きなことですし、最初で最後の権利。短期間で慌てて決めることでもないので、時間がほしかった」 ―交渉を進める上で最も大事にするものは 「評価してもらえるのであれば。せっかく得た権利なので、どんな話でもいただければうれしい。言葉という意味に関しては、ドラゴンズとの残留交渉でも誠意は伝わっている。何がほしいとかはない」 ―行使を決めた時の家族の反応は 「(木下本人に)任せるよ、と。僕の野球人生なので、好きにやったらいいよ、と妻は言ってくれた。妻と(地元の)高知の家族には、宣言することは報道が出る前に伝えた」 ―井上監督には 「監督にも報道が出る前に連絡した。秋季練習の初日にも立ち話で『選手が得た権利だから使うにしろ、使わないにしろ、好きにしたらいいよ』と。監督も現役時代にFA権を取得した選手だったので『後悔のない選択をしろ』と言ってもらった」
中日スポーツ