代表引退のグリーズマンへ…主将エンバペらが惜別「ともにプレーできた栄誉と喜びを決して忘れない」
フランス代表からの引退を表明したFWアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード/スペイン)に対して、多数の惜別メッセージが届いている。 「たくさんの思い出を胸に、人生のこの章を閉じる」と語り、アントワーヌ・グリーズマンは“レ・ブルー”に別れを告げた。1991年3月21日生まれの現在33歳。レアル・ソシエダでプロキャリアを始めた後、アトレティコ・マドリードとバルセロナでプレーした“7番”は、22歳の2014年3月にフランス代表デビューを果たすと、約10年間で国際Aマッチ通算出場数は歴代3位タイの「137」、通算得点数は歴代4位の「44」を記録した。また、自国開催のEURO2016で大会MVPと得点王のダブル受賞、2018年のロシアW杯では全7試合に先発出場し4得点3アシストで優勝に大きく貢献した他、今年3月に途絶えたものの、84試合連続出場を成し遂げるなど、母国のフットボール史に名を刻んでいる。 そんなレジェンドのフランス代表引退を受け、多数の惜別メッセージが届いている。GKウーゴ・ロリス(ロサンゼルスFC/アメリカ)から、腕章を受け継いだFWキリアン・エンバペ(レアル・マドリード/スペイン)は「この時代において、最も偉大な選手のひとりだ」としつつ、「僕たちに忘れられない思い出を与えてくれてありがとう」、「あなたは、永遠にフランス代表の歴史の一部となる。何より、長い間、ともにプレーできた栄誉と喜びを決して忘れない」などと綴ると、ディディエ・デシャン監督も「フランスフットボール界の記念碑。歴史上最高の選手のひとり」と後世に語り継がれるほどの功績を残したと強調した。 また、政界からもグリーズマンのフランス代表でのキャリアに賛辞が送られており、ジル・アヴルー新スポーツ相は「情熱と覚悟をもって、常にトリコロールのシャツに敬意を表してきた模範的な選手。言葉では語り尽くせないほどのフランス代表での旅は、2018年のワールドカップ優勝のような歴史的成功に彩られ、我々の記憶に刻まれることだろう」とコメントしている。 今後は所属クラブでのキャリアに専念することになるグリーズマン。来年3月には34歳を迎えるが、第一線でプレーする日々が1日でも長く続くことを願うばかりだ。
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