浜辺美波、「東宝シンデレラ」オーディションを回顧 25歳の展望も語る
■メインキャスト6人は「バランスが良かった」
浅倉秋成によるミステリー小説を実写化した映画『六人の嘘つきな大学生』が11月22日に全国公開される。赤楚衛二、佐野勇斗、山下美月、倉悠貴、西垣匠ら若手人気俳優陣が集結する本作で座長を務めたのは、連続テレビ小説『らんまん』や映画『ゴジラ‐1.0』など多くの作品でヒロインを演じてきた浜辺美波。同世代キャストの中で主演を務めることにプレッシャーを感じていたという浜辺に、共演者とのコミュニケーションや今後の展望について語ってもらった。 【写真】スタイル抜群! 浜辺美波、大人の雰囲気漂う全身カット 原作は、就職活動を舞台に6人の登場人物の裏の顔が巧みに暴かれていく“密室サスペンス”要素と、そこで明らかになった6人の嘘と罪の真相が、クライマックスで次々と伏線回収される“青春ミステリ”要素を圧倒的なクオリティで掛け合わせ、人気を博している大ヒット小説。普段からミステリー小説が好きという浜辺も「展開が早く、思わずページをめくる手が進んで。自分好みのミステリーで、一気に読みました」と声を弾ませた。 今回の実写化ではそんな原作の展開や設定が変更された部分も。浜辺は「脚本を読んだ時はどうやって映画として作っていくのか、悩みや緊張感を感じて。原作が面白いからこそ、設定を変えることで新たな責任が生まれるなと思いました」と当時の思いを告白。また、クランクイン前は同世代キャストの中で一番年下ながらも座長を務めることに「同世代が集まると、メンバーによってはチームプレーができなかったり、空気感が変わったりすることもあるので不安でした」とプレッシャーを感じていたという。 そんな中、それらの不安を解消したのは赤楚、佐野、山下ら共に就活生を演じた共演者や佐藤祐市監督とのコミュニケーションだった。「みんな協調性がすごくて。グループ活動をしていた美月ちゃんや佐野さんが中心となってみんなをつないでくれたので、皆で何回か話したりしていくうちに不安はなくなりました。演技も撮影当日まで悩むこともありましたが、みんなで険しい顔になるぐらい話し合い、一つ一つ解決していきました」と撮影を回顧する。 現場では共演者に積極的にアクションをとるようにしたそうで、「自分から『こうしたらいいんじゃない?』と提案するというよりは、一番年下だったので『ここがどうしても腑に落ちないんだよなぁ』と口火だけ切って、あとはお兄さんたちの意見を借りました」と打ち明け、「主演として、みんなが意見を言いやすい環境にできたらとは思っていました。ただ私自身も不安だったので、自分ひとりでやるよりはみんなの力を借り、協力した方が上手くいくのかなと考えて。年齢が近いからこそ、同じ目線でいろいろ話し合えたのがよかったです」と笑顔を見せる。 唯一の女性共演者である山下には特に救われたそうで、「美月ちゃんはすごくサラっとした子で。同世代だからと意識することもなく、気さくに話してくれて心強かったです。本当に助かりました」と感慨深い様子。最年長の赤楚には、「みんなが悩んで進展しない時に『それでもやってみようか』など前向きな発言で、場を和やかにしてくれることが多くて。年長者の余裕を感じました」と尊敬の念を。佐野へは「リハーサルの段階から引っ張ってくれました。どういう風にいきたいか、意思表示をかっこつけずに全部見せてくれたので、みんなの芝居のテンションが定まって。リハーサルから本気でやるのは意外と難しいことなので嬉しかったです」と感謝の思いを明かす。 またメインキャスト6人のバランスがとても良かったそうで、「一人ひとりの性格を分かってキャスティングしてくださったのかと思うくらい、似た人はいないけど、お互いを尊重できるメンバーでした。個性があってもそれぞれ主張は強くなく、本当にバランスが良くて助かりました。采配に感謝です」とニッコリ。