【バレー】川野琢磨×櫻井信人(駿台学園高)「すごく頼りになりました」 インターハイ優勝ダブルエースの相乗効果
全国三冠を目指す今シーズン、8月のインターハイで連覇を飾った駿台学園高(東京)。ベスト6に選ばれたのが、身長197㎝の川野琢磨と高校トップクラスのパワーを誇る櫻井信人の2人だ。出会いから10月に行われる国スポの目標まで、信頼を寄せ合うダブルエースが語り合った
――インターハイはどんな大会になりましたか? 川野 連覇が懸かっていたし、目標である全国三冠の一つ目の大会だったので、まずは優勝することができてうれしかったです。 櫻井 自分はまず(全国に)名前を轟かせると言っていたので。それをできてうれしかったし、三冠の一つ目が取れてよかったです。 川野 轟きました。知られちゃいましたね(笑) (櫻井)信人は大会を通してずっと決定力が高くて。大事な場面でもサーブで点を取ったり、ブレイクをしたりとか、どの試合でも活躍してくれてすごく頼りになりました。 櫻井 (川野)琢磨は高さとテクニックが自分よりあって、つらくなったときにしっかり打ちきってくれたのですごく頼りになりました。(決勝の)東福岡(高〔福岡〕)戦はライトからブロックを飛ばしたり、バックアタックが結構効いていてすごいと思いました。 川野 (準決勝の)鎮西(高〔熊本〕)戦では調子を出せませんでしたが、東福岡戦になってから本調子を取り戻せたのでよかったです。 信人はどの試合もすごかったですが、サーブでいえば打てば決まる状態だった(準々決勝の)高川(学園高〔山口〕)戦。自分がディグをしたボールを決めた東福岡戦もすごいなと思いました。 ――同級生でともにエースとしてチームを引っ張るお二人ですが、お互いを認識したのはいつからですか? 川野 小学5年生ですね。ジュニア(川野は東金町ビーバーズ〔東京〕、櫻井は丸山VCボーイズ〔千葉〕出身)のときから知り合いで、練習試合もしました。 櫻井 琢磨は小学生のときは目立って高いわけではなくて。あまり強打を打ってくるイメージはなかったです。 川野 Cクイックしか打っていませんでした(笑) 信人は小学生のときはスパイクを全然打っておらず、レシーバーのような感じでした。中学で体がゴツくなり、スパイクをバシバシ打って(笑) そのときからパワーがすごくて、打点も高くて、1枚エースのような感じだったので。ほんとうにすごいスパイカーだなと思っていました。 櫻井 中学2年生の新チームでスパイカーを始めるまではずっとレシーバーでした。その年の冬にコロナ(新型コロナウイルス)にかかってずっと寝ていたら、身長が10㎝ぐらい伸びて。コロナのおかげでもありますね。 川野 自分はコロナがはやった休校期間ぐらいから身長が伸びて。中1から中2で10㎝、中2から中3で8㎝ぐらい伸びました。 櫻井 会ったら、「あれ、こんなにデカかったっけ?」ってひと言目に出ていましたね(笑) ――先に全国に名を轟かせたのは川野選手。中学3年生時の全中では、川野選手がいた渕江中(東京)が優勝しました。その年のJOC杯では東京都選抜として一緒にプレーし、日本一に輝きましたね 川野 サレジオ中(東京)でバコバコ決めていた信人が同じチームで一緒にやってくれて。パワーがすごくて、高さもあって、レシーブもできて。ほんとうにいいスパイカーだと思いました。 櫻井 ブロックの高さがあったり、サーブも強かったので、楽に試合を進めてくれる選手だなと思いました。同じチームだとありがたいですが、相手にいればほんとうに嫌だろうな、と思います(笑)