ラーメン外食費が2年連続日本一の「山形市」。ラーメンが深く愛される街には、老舗へのリスペクトが深く根付いている
『山形ってラーメンあるの?』と言われたこともあり、大変ショックを受けて、これからは山形県全体をラーメンで盛り上げていこうというマインドに変わったんです」(半田店主) ■“ご当地ラーメン日本一”に 半田さんが2012年から全国のラーメンイベントに出店して山形のラーメンをPRし始めると、半田さんに続き、鶴岡市の「鶴岡麺武士会」や酒田市の「酒田のラーメンを考える会」がイベントに出店し、少しずつ県外への動きが広がってきた。
酒田ラーメンは昨年行われた「日本ご当地ラーメン総選挙」で“ご当地ラーメン日本一”に輝いた。 「今年3月にはラーメンとそばの合同イベントを山形市で開催しました。山形のラーメンはもともとおそば屋さんから始まったところも大きく、県は、山形のラーメンとそばを観光資源としてPRしようと、『ラーメン県そば王国』の商標登録を特許庁に出願しています。 これからは県、市どちらの立場からもどんどん山形のラーメンをPRしていきます」(半田店主)
まさに温故知新。「老舗があるからこそ今がある」とそれぞれの店主が口にする。 古き歴史と新しいお店が一体となって山形のラーメンを今後も盛り上げていってくれたら嬉しい。
井手隊長 :ラーメンライター/ミュージシャン