叔父は元小結・旭道山 波田大和が4試合連続KO勝利 4回TKO勝利にも「もう、もうダメ」と1回被弾を反省
◆プロボクシング ▽ライト級(契約体重132ポンド=約59・8キロ=以下)10回戦 〇波田大和(TKO4回1分31秒)プレスコ・カルコシア●(2日、東京・後楽園ホール) ライト級相当(契約体重132ポンド=約59・8キロ=以下)10回戦で東洋太平洋スーパーフェザー級(58・9キロ以下)王者・波田大和(帝拳)は、プレスコ・カルコシア(フィリピン)に4回TKO勝ちした。大相撲の元小結・旭道山こと叔父の波田和泰さんが応援に駆けつけた中、3回に2度のダウンを奪うと、4回に右フックから連打をまとめてレフェリーが試合を止め、4戦連続KO勝利となった。しかし、1回に右ストレートをヒットされ、右目横をカット。試合後、リング上で「1回は気をつけろとあれだけ言われていたのに。細かいフェイント、ジャブも出せていないし。もう、もうダメ」と柔らかい優しい口調で反省ばかりが口をつき、観客は爆笑となった。 戦績は27歳の波田が16勝(15KO)2敗、28歳のカルコシアが12勝(9KO)5敗1分け。 波田は6月、当時の東洋太平洋王者・坂晃典(仲里)に3回TKO勝ち。待望の初タイトルを手にした。カルロス・リナレス・トレーナーと荒川河川敷で坂道ダッシュなども含めてランニングするなどして足腰を鍛え上げた。「パワーも付いていると思うので、普通に打って、体が振り回されないような足のバランスとかもゲットできている」と進化を続ける。 今回は防衛戦ではないが「その試合、そのリングでしか自分のうまくなっているところ、強くなっているところは見せられない。波田が強くなっているっていうのを見せたい」と試合に臨んでいた。しかし、この日は「叔父さん含めていろんな人から1回は警戒しろと言われていたのに。ガードも練習して、細かいフェイントやジャブも練習してきたのに全然出せなかった」と試合後は勝ったにもかかわらずうなだれた。 「2回から立て直せたのはプラス。勝って反省できた。次からは練習でできていることを試合で出せるようもっと頑張ります」と表情を引き締めた。今後については「周りから、もう上にいっていいよって言ってもらえるよう一戦一戦やっていきたい」と防衛戦を重ねながら、世界挑戦を目指していく。
報知新聞社