<熊谷俊輝×浦和希>アニメ「多数欠」最終回直前インタビュー 互いにリスペクトし合う関係性
浦さん 10代の子だからこそ出せる“みずみずしさ”、“新鮮さ”のお芝居は、真似したい部分もあるなと。それをできるだけ吸収してやろうという気持ちで見ていました。リスペクトはすごくあります。あっ……先に言うべきじゃなかった。ごめんね。俺を褒めなきゃいけない感じになっちゃったね(笑)。
熊谷さん そんなことないです(笑)。収録は緊張していましたが、緊張がほどけたのは、浦さんがたくさん話かけてくださったことが大きいです。家に帰って母に「今日また浦さんがお話してくれた!」と毎回言うぐらいうれしかったです。龍太との絡みのシーンも緊張しましたが、浦さん演じる龍太の「うぇい!」という明るい声を聞いて背中の力がスッと抜けて、リラックスして臨めました。僕もほかの役者さんをも動かすような、共鳴できる役者さんになりたいなと思いました。あと現場に入られた時のあいさつの声量の大きさは、めちゃくちゃ尊敬しています。見習わないといけないと思いました。
浦さん 別に真似しなくていいから(笑)! 最近新しく入ったマネージャーは事務所内で初めて見た声優が僕で、大声量で「おはようございます!」と事務所に入ってくるから、声優さんはみんな元気よくあいさつすると思っていたようです。でも、そんな風に普段から喉を使う人は声優の中にはあまりおらず、皆さんの抑えめな声量にびっくりしたそうです(笑)。
◇使ってみたいと思った「特権利」は
--頼音は頭の回転が速いキャラクターですが、自身と似ている?
熊谷さん 全く似ていないです。頼音はすごく頭の切れる子ですけど、僕自身はあまりそうではないし、とにかく優秀不断なんですよね(笑)。そこに関しては正反対なのかなって。
浦さん 優しいからだろうね。優秀不断というのも、先のことが想像できて一歩を踏み出せないでいるということだから、逆に頭が巡っている証拠だと思うよ。
--龍太は運動神経抜群ですが、浦さん自身は?