アメリカ大統領選ではなんでもアリ!? 嘆願書に署名で「毎日1人に100万ドル授与」と実業家マスク氏
こうした署名に賛同した有権者は、トランプ前大統領への投票に結びつく可能性が高く、マスク氏はこれらの名前や住所などを活用し、トランプ前大統領を側面支援する狙いがあります。 親子は4時間ほどで、550人分の署名を集めました。 認められれば、およそ390万円を受け取れる計算です。 さらにマスク氏は10月19日から、署名した人の中から「毎日1人に100万ドル=およそ1億5000万円を授与する」と発表しました。 こうした一連の手法に、違法性を指摘する声も出ています。
アリゾナ州は過去5回の大統領選挙で、共和党が4回勝利しましたが、前回はトランプ前大統領がわずか1万票差で敗北したため、陣営にとっては重要な場所。 しかし、民主党支持者が多い隣のカリフォルニア州から、住宅代の高騰などを背景に、毎年およそ7万人が移住しています。 【カリフォルニアからの移住者】「ハリス副大統領に投票する予定です」
■マスク氏の過激な発言に呼応する事件が発生
そんな状況の中、トランプ前大統領を支持するマスク氏が選挙戦に投下したのは、巨額のお金だけではありません。 【記者リポート】「こちらがアリゾナにあるハリス副大統領の事務所です。過激なマスク氏の発言に呼応するかのように、銃弾が撃ち込まれました」 イーロン・マスク氏は9月、「誰もバイデン大統領やハリス副大統領を暗殺しようとさえしない」という不穏な書き込みをXに投稿。
すると、その数時間後、ハリス副大統領の事務所にBB弾が撃ち込まれたのです。 その1週間後には、本物の銃弾が。さらに10月6日にも再び銃弾が撃ち込まれる事態となっています。 過激な発言と影響力の大きさがよく似たマスク氏とトランプ前大統領。 マスク氏が政治的影響力をさらに強める社会を、有権者が望むかどうかも争点の1つとなっています。
■熱気高まる大統領選 著名人の支持や若者の関心
現地でアメリカ大統領選を取材する、ロサンゼルス支局の水本記者が報告します。 【関西テレビ ロサンゼルス支局 水本記者】「 日本の選挙とは違って、とにかく著名人が目立ちますね。テイラー・スウィフトさんがハリス副大統領の支持を訴えたり、ジョージ・クルーニーさんがバイデン大統領の出馬の取りやめを求めたりしました。さらにイーロン・マスクさんがトランプ氏を熱烈に支持していて、大統領選挙はかなり熱気を帯びています。 投票率も前回は66%と高かったですし、日本の選挙と比較すると、若い世代も含めて国民の関心はとても高いように感じています」 ハリスさんとトランプさん、どちらが勝つのかが注目されていて、世論調査では今、僅差でハリスさんがリードしているということですが、現状はどうでしょうか?