2日連続のサスペンデッドも中野麟太朗が首位をキープ。夢のマスターズへ残り31ホール!【アジアパシフィックアマチュア選手権・3日目】
既報のとおり、第3ラウンドが2024年10月5日の14時00分から順次スタートしたアジアパシフィックアマチュア選手権。首位の中野麟太朗が入るアウトスタートの最終組は15時39分にティーオフ。5番グリーン上でプレー中にサスペンデッドを知らせるホーンが鳴り、前日に続いて2度目の順延に。第3ラウンドの中野を追った。 中野麟太朗のドライバー正面連続写真(撮影/小林司)
第2ラウンドを8時前に終えた中野は、公式動画のインタビューを受け、その後、「今週調子がいい」というショートゲームを支えているパッティングを入念にチェック。そして、「一旦ホテル帰って1時間ぐらい寝ました。でも普通になんか意外と時間がなくて、こっちにまた2時間ちょっと前ぐらいに戻ってきていつも通りコンディション整えて、14時30分には練習しているみたいな。そんな感じでちょうどよかったです」とサスペンデッドをしっかりと受け入れている様子。 というのも、今年5月に今回と同じ太平洋クラブ御殿場コースで開催されてDPワールドツアー「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」や6月の「日本アマ」、8月の「フジサンケイクラシック」と自身が出た大会のほとんどでサスペンデッドを経験しているからだという。「3つある今年の目標のひとつ」という今大会は、これまでの経験を糧に、いい精神状態で挑めているようだ。 さて、15時39分に1番ティーからスタート。日没との闘いでもある。これまでの2ラウンドと同様、世界アマランク4位のウェニー・ディンと、そして初日トップだったインドネシアのランディ・ビンタンとの最終組。中野とディンはほぼ飛距離が同じで、ビンタンは20ヤードほど置いて行かれている。
中野&ディンとビンタンは攻め方は違うものの全員が1番、2番とパーセーブした3番ホール(パー5)。第1ラウンドでイーグル、第2ラウンドでバーディを奪っている中野と相性のいいホールでスコアが動く。 3人ともティーショットはフェアウェイキープしたものの、ディンはフェアウェイウッドで放ったセカンドで右手を離すミスショットでグリーン手前50ヤード地点の右ラフに。また、ビンタンはセカンドショットもフェアウェイをキープしたが、サードショットはグリーン左にズレパーオンならず。一方の中野は3Wで放ったセカンドをしっかりピンまで20ヤードの花道につける。パーオンを逃したビンタンがボギーで一歩後退し、サードショットでグリーンに乗せるだけになったディンが2パットのパー。花道からしっかり寄せた中野がバーディを奪い、2位との差を2打に広げた。 この後、辺りが暗くなり始めた4番(パー3)を全員がワンオン、2パットのパー。5番のグリーン周りにいたところでサスペンデッドを知らせるホーンがなり、ディンはパーパット、ビンタンがボギーパットを沈めるも、中野は難しいパーパットを残し、この日のラウンドは終了となった。 3日目、サスペンデッド後の中野は自身の調子を「ショートゲームは安定していますが、最高ではないです」と話し、とくに5番ホール、「雨の影響で飛ばないかな」と思い、朝の第2ラウンドでは2UTで打ったティーショットを3Wで打ち、右のファーストカットに。グリーンを狙うには木が邪魔になる。何とか木の上を抜けたがグリーンの左ラフへ。この一連の流れを「マネジメントでちょっとしたミスをしてしまい、明日朝イチで難しいパーパットを残してしまいました」と話す。