大量の汗が出て止まらない…女性を悩ませる、更年期の“ホットフラッシュ”とうまく付き合うコツは【産婦人科医が解説】
40代に入ってから、「なんとなく不調…」という状態が続いている方は少なくないはず。 それはもしかしたら「更年期」かも? 女性なら誰しもが経験する「更年期」ってそもそも何なのか、できるだけ不調なく過ごすために何をすればいいのか? 数々のメディアで活躍する産婦人科医・高尾 美穂さんの著書『更年期に効く 美女ヂカラ』から、知ってるようで知らない更年期のお役立ち情報を厳選してご紹介します! 【チェックリスト】完璧主義者は症状が出やすい!?「更年期障害」になりやすい性格、環境とは?
突然起こるホットフラッシュ。周囲に伝えることで気持ちが楽に
「突然、顔や首、上半身がカーッと熱くなる」「大量の汗が出て止まらない」「のぼせた後に寒気がする」などの症状も自律神経の乱れが原因。 自律神経には血管を収縮・拡張させて体温を調節する働きもあるため、そのバランスが乱れると、快適な気温なのに汗が吹き出すことがあるのです。また、手足など末端は冷えているのに、顔や上半身が熱くなる「冷えのぼせ」という症状が出ることも。 「仕事中や外出先で汗が出ると恥ずかしい」、「まわりの人に知られたくない」という不安は、ますます症状を強くすることも。可能ならば周囲の人に「更年期だから汗が出やすい」と伝えておいた方が気持ちも楽になります。
ホットフラッシュが出る状況をメモし、再発を予防する
ホットフラッシュは自律神経の乱れに加え、何かのきっかけで起こることも多いもの。 睡眠不足、運動不足などといった身体の状態が引き金になることもあれば、暖かい場所でドライヤーの熱を浴びたとき、空気のよどんだ部屋に入ったとき、人前で緊張したとき、というような状況によっても症状が引き起こされることがあります。 ホットフラッシュが出た日時やシチュエーションを手帳やスマホに記録しておくと、自分はどういうときに症状が出るのかがわかり、そのような状況を避けることができます。
ホットフラッシュとうまく付き合うコツ
ホットフラッシュの対策には自律神経を整えるとともに、突然の汗やほてりにも対応できるようなアイテムを用意しておくと安心です。
■脱ぎ着しやすい服を着る
ホットフラッシュが起きたときに服の中で熱がこもると、汗が引かなくなります。カーディガンなどのように脱ぎ着しやすい服や、通気性のよい服を選びましょう。