黄金色に輝く一面の湿原の中へ やさしい陽だまりに抱かれて“チル” 長野県・入笠山の旅<前編>
今度の休み、何をしよう。Netflixを観ながらベッドの上で過ごすのも悪くないけど、たまにはアクティブに冒険してみるのもいいかも――。「思いっきり自然を楽しめる場所に行きたいんだけど」「ローカルのグルメやお洒落な店も気になるよね」「泊まりだと厳しいな」「じゃあ、車でサクッと行って帰ってこよう」 【画像】富士山も一望できます。 そんなウェルネスな日帰りトリップを提案する本連載では、幅広い知見を生かしてアウトドアカルチャーを提案するレーベル「焚火遊道」の猪野正哉さん、田中行太さんがさまざまな旅の楽しみ方をコーディネート。 自然もグルメも街歩きもワガママに味わい尽くす日帰りトリップ第三弾は、長野県富士見町へ。頂上を目指すのは南アルプス南端に位置する標高1,955メートルの入笠山。整備された山道が初心者でも歩きやすく、迫力のパノラマが楽しめると人気の山へいざ出発です!
紅葉かつ散る静けさのなかゴンドラで山頂駅へ
今回の旅に参加したのは、フリーランスPRの佐竹 彩さんとライターの平野。旅やアウトドアを趣味とする二人、じつはプライベートでも登山をともに楽しむ仲です。この日も一緒に入笠山で短い秋を堪能しようと、都内から約3時間車を走らせ長野県・富士見パノラマリゾートへやってきました。 富士見パノラマリゾートでは入笠山の山麓へ繋がるゴンドラを運行していて、トレッキングをする際はこちらを利用すると便利。早速チケットを購入します。 ちなみにここでは、トレッキングだけでなくマウンテンバイクや積雪期のスキー・スノーボード、雲海ウォッチングまで、さまざまなアクティビティを体験することができます。快晴が広がりまさにアクティビティ日和なこの日も、朝早くから多くの人で賑わっていました。 チケット売り場からゴンドラ乗り場への道のりでは遅めの紅葉狩りも。美しく彩られた紅葉はすでに枯れ落ちたものも多く、短い秋が終わる気配にどこか寂しさも感じます。
絶景を見下ろす10分間の天空ショー
ゴンドラに乗り込み後ろを振り返ると、富士見町の街を見守るようにほんのり色づいた八ヶ岳の峰々が聳え立つ。山麓から標高1,780メートルの山頂駅まで約10分間、しばしの空中散歩を満喫します。 「あの頭が一つ抜き出ているのが赤岳で、あっちの高い山は網笠岳と権現岳だね。一番手前の山は何だろう?」なんて二人で山の名前を確認し合う風景は、山好きならではかもしれません。そうしてゴンドラ内上部に貼られた地図で答え合わせをするのも、楽しい時間。