宮田莉朋は1.5秒差の20番手。PPはフェラーリ育成ベアマン/FIA F2第2戦ジェッダ予選レポート
3月7日、2024年FIA F2第2戦ジェッダの公式予選がジェッダ・コーニッシュ・サーキットで行われ、オリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)が最速タイムを記録。3月9日に行われるフィーチャーレース(決勝レース2)のポールポジションを獲得した。 【写真】宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム) 2018年の第65回マカオグランプリFIA F3ワールドカップ以来となる市街地コースに臨んだ宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は20番手で予選を終えている。 第2戦ジェッダの予選は、F1サウジアラビアGPのフリー走行1回目終了後、日本時間24時00分(現地時間18時00分)、気温26度、路面温度36度、陽も傾くなか、快晴のドライコンディションで30分間のスタートを迎えた。 なお、フリー走行でクラッシュを喫したラファエル・ヴィラゴメス(ファン・アメルスフォールト・レーシング)はマシン修復が間に合わず、予選は出走できずに終えている。 前年の2023年大会ではビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)が今大会と同じスーパーソフトで1分41秒326をマークし、自身FIA F2初のポールポジションを獲得していたジェッダ。 セッション残り24分というところで各車最初のアタックへ。まずはオリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)が1分43秒207を記録してトップにおどり出る。一方、宮田の最初のアタックは1分45秒246となり、ベアマンから約2秒差の暫定20番手となる。 残り18分というところで、フリー走行で最速タイムをマークしたデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)が1分42秒946をマークしトップ浮上。そこに新人ポール・アーロン(ハイテック・パルスエイト)が0.060秒差の2番手で続く。 ポイントリーダーのゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)はセッション前半を終え暫定17番手と沈み、ピットに戻るとエンジンカバーを外すシーンも見られた。 また、フランコ・コラピント(MPモータースポーツ/ウイリアムズ育成)はアタック中にウォールにヒットした影響か、ハウガーから13秒遅れと満足にアタックできぬままセッション後半を迎えることに。 残り12分、宮田が自己ベストを更新し1分44秒677をマークするが、それでもハウガーからは1.731秒遅れの20番手で順位変わらず。また、マローニも3度目のアタックに入ったがハウガーから0.9秒遅れの14番手と、ロダン勢は苦戦が続く。 残り7分を切り、各車ニュータイヤを履いて最後のアタックに臨んだ。アタック合戦のなか、ベアマンが1分42秒217をマークしトップにおどり出る。続けて、クッシュ・マイニ(インビクタ・レーシング/アルピーヌ育成)がアタックするが、0.025秒届かず2番手。ベアマンから0.421秒差の3番手にアーロンと、トップ2台が後続を大きく引き離すタイムを記録。 残り2分を切り、ジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)がセクター1ベストを更新し、0.159秒差の3番手に浮上したところでチェッカー。 前戦サクヒールでは大苦戦を見せたプレマ・レーシングのベアマンがFIA F2通算4度目のポールポジションを獲得した。宮田はラストアタックで1分43秒777をマークするが順位変わらず20番手に。なお、マローニは16番手で予選を終え、何らかのトラブルの影響かコースサイドにマシンを止め、そのまま予選を終えている。 なお予選終盤、宮田がターン8とターン9において、ベアマンの走行を妨害した可能性があるとしてレース後に審査が行われた。スチュワードの報告書によると、宮田は油圧トラブルに対応するべく無線でエンジニアと会話していた。そこに後方からアタック中のベアマンが接近してきたが、宮田が「最も早いタイミングで退避した」として、それ以上の審議なしとの裁定が出ている。 3月8日に行われるスプリントレース(決勝レース1)のスターティンググリッドは予選トップ10がリバースグリッドで決定されるため、新人アーロンがポールシッターとなった。予選をトップから1.560秒差の20番手で終えた宮田はスプリントレース、フィーチャーレースともに20番グリッドからスタートを迎える予定だ。 2024年FIA F2第2戦のスプリントレースは、日本時間3月8日24時10分(現地時間18時10分)より、20周もしくは45分+1周で行われる。 ■2024年FIA F2第2戦ジェッダ 予選正式結果 Pos./No./Driver/Team/Time 1/3/O.ベアマン/プレマ・レーシング/1'42.217 2/9/K.マイニ/インビクタ・レーシング/1'42.242 3/7/J.クロフォード/ダムス・ルーカスオイル/1'42.376 4/1/V.マルタンス/ARTグランプリ/1'42.397 5/14/E.フィッティパルディ/ファン・アメルスフォールト・レーシング/1'42.420 6/4/A.アントネッリ/プレマ・レーシング/1'42.445 7/11/D.ハウガー/MPモータースポーツ/1'42.455 8/20/I.ハジャル/カンポス・レーシング/1'42.513 9/22/R.フェルシュフォー/トライデント/1'42.585 10/17/P.アーロン/ハイテック・パルスエイト/1'42.638 11/21/J.マルティ/カンポス・レーシング/1'42.668 12/23/R.スタネ/トライデント/1'42.672 13/12/F.コラピント/MPモータースポーツ/1'42.861 14/2/Z.オサリバン/ARTグランプリ/1'42.886 15/10/G.ボルトレート/インビクタ・レーシング/1'42.942 16/5/Z.マローニ/ロダン・モータースポーツ/1'43.040 17/8/J.コレア/ダムス・ルーカスオイル/1'43.118 18/25/T.バーナード/PHM AIXレーシング/1'43.145 19/24/J.デュルクセン/PHM AIXレーシング/1'43.544 20/6/宮田莉朋/ロダン・モータースポーツ/1'43.777 21/16/A.コルデール/ハイテック・パルスエイト/1'43.897 -/15/R.ヴィラゴメス/ファン・アメルスフォールト・レーシング/出走せず ・ペナルティ(スプリントレースにて) #16 アムーリ・コルデール:5グリッド降格(前戦フィーチャーレースでの接触) #8 ファン・マヌエル・コレア:3グリッド降格(予選での他車妨害) [オートスポーツweb 2024年03月08日]