ハリルJを警戒?楽観?豪州メディアは「侍ブルーをなめるな」の談話を報道
シドニー・モーニング・ニュース紙は、「サッカールーズ(オーストラリア代表の愛称)は(ドローで終わった)サウジアラビア戦のわだかまりを振り捨て、難題である日本戦に備える」という記事中に「オーストラリアと日本は、強力なライバルであり、どちらの選手もこの試合が(これまでとは違う)難題となるとわかっている。どちらのチームもフィジカルで機能に長け、戦術力がある」としたが、その一方で、「日本は戦い慣れている敵であり、11日の試合は、正直やりやすいはず」と予想。 日本は、イエローの累積で酒井宏が出られず、長友が脳震盪で離脱、岡崎も故障とベストメンバーを組めないだけに、楽観論が出るのも、ある意味当然。 Jリーグのジェフでプレー経験のあるDFのマーク・ミリガンは、同紙に「多くの意味で、ホームで行う日本戦の準備は敵地でサウジアラビアやUAE(アラブ首長国連邦)と戦うよりもやや楽」と本音をチラリ。 それでも「我々は自分達に強い自信を持っているし、チームの心は一つだ。でもそれを火曜日(11日)の試合で出さなければならない。日本がどれほどまとまったチームであるかわかっている」と日本へのリスペクトを忘れていなかった。 また“ポスト・ケーヒル”として期待の大きい若手FWのトミ・ユーリッチは、「日本には、いい選手がいるし、いつ何時でもゲームの流れを変えることができる質のある選手がいる。ただ、ホームゲームは、いつも特別な集中力を持つことができるし、どの試合も重要性を忘れことなく臨める。日本のようなタフなチーム相手には、そのアドバンテージを使わなくてはならない」とホーム・アドバンテージも武器とするつもりがあることを明かした。 過去のAマッチでの対戦成績は、日本の通算8勝7敗分だが、W杯予選での対戦成績は、2敗4分と勝利がない。ホームで戦い、ここまでの予選でも調子を崩していないオーストラリアが有利であって、現地メディアの一部で楽観視する報道があるのも事実なのだが、選手の多くが警戒心を解かないのが不気味だ。