ロッテ・西野勇士「すごく悩んだ」 FA権行使せず年俸1・5億円プラス出来高の3年契約
ロッテ・西野勇士投手(33)が12日、国内FA権を行使せず残留することを表明し、ZOZOマリンで会見を行った。契約は推定年俸1・5億円プラス出来高払いの3年契約を結んだ。 「正直、すごく悩んで残留を決めるまでギリギリになった。最初で最後のタイミングだと思ったので、悩んで結論を出すことができた。自分の中で何が最優先なのか、項目を書いて最初に出てきたのはとにかく試合に出る、投げることだった。金額ではなくてそこで決めようと思った」 富山・新湊高から2008年に育成ドラフト5位でロッテに入団。下積みを経て12年オフに支配下契約を勝ち取ると、14年から3年間は抑えとして活躍。20年にはトミー・ジョン手術を乗り越え、ここ数年は先発ローテーションの一角としてチームを支えてきた。今季は20試合に登板し、キャリアハイの9勝8敗、防御率3・24だった。 「30歳の手前で手術もして、待ってくれた部分もあった。(入団も)育成からで面倒を見てくれた。これまで続けられたのは家族もありますけど、球団の力もある。そこに恩を感じてというのもあります。育成からはい上がってきたところや、後輩に見せる部分だったり、そういうのを含めて評価してもらえた」と残留を決断した。 来季以降に向けて「(今季は)まだまだやれるなと思ったシーズンだった。リーグ優勝を目指して、本当にそこに貢献していきたい。個人的には2桁は絶対勝ちたいと思いますし、イニングをもっと投げて行けたらいい」と決意を込めた。