20歳女子レーサーが日産DR30「スカイラインRS」に乗ってみた!「西部警察と同じですよね? カッコいいです!」【令和女子旧車に乗る】
高性能GTカーならではの装備が満載
エクステリアも注目ポイントの多かった佐々木さんだが、旧車好きであるためDR30の姿形は見慣れていたのかもしれない。むしろインテリアの方での驚きが多い印象であった。 「なんか、ダンパーっぽい絵とスイッチがあるんですけど、もしかして純正で減衰とか変更できたんですか? この時代に凄くないですか!? あと、ドア内装に傘置きがあるの嬉しいですね。私、雨女なので! それと後ろを見てみるとピラーレスなのは驚きました! リアシートからもドアの開閉ができるドアノブがあるんですね。これも今ではあまり見ない装備ですよね」 佐々木さんが注目したスイッチは「フットセレクター」と呼ばれるもので、車内から減衰力特性を変更できるショックアブソーバーを備えていた当時のスカイライン。1981年に導入されたこのメカニズムは当時世界初であった。また、ピラーレスや傘置きといった豪華な装備は、当時の国産トップスポーツでありながら高性能GTでもあった面影を感じるポイントだ。
ターボの圧倒的な加速感が楽しい!
これまでさまざまな旧車を試乗してきた佐々木さんだが、タービンが変わったハイチューン仕様に乗るのはこれが初。その加速感に魅了されている様子であった。 「ブーストかかった瞬間から凄い! めっちゃ楽しい! ターボって感じですね。でも下の実用トルクもしっかりあって、街中を乗ってる分には普通のマニュアル車って雰囲気で、ちょっとクラッチが重たいけど繋がり方もクセがなくて、あまり気を遣うところはないです」 ノーマルで190psを誇ったFJ20エンジンは当時最強のスペック。量産車世界初の1気筒あたり4バルブを有するターボエンジンはまさに当時の最先端技術であった。ボディサイドにも「4VALVE DOHC」というゴールドのステッカーが輝く。ただ、ステアリングフィールには疑問を感じた部分もあるようだ。 「パワステが付いてて楽な感じはするんですけど、なんというか、ハンドリングのダイレクトな雰囲気に欠けるというか、センター付近がゆらゆらするというか……なんかピンと来ない感じです。乗り心地自体は結構良くて、ビックリしました!」 DR30型スカイラインのステアリング機構はボールナット式。現在一般的なラック&ピニオン方式が採用されるのは、この次のモデルとなるR31型になってからだ。このあたりはパワステの有無というより、メカニズムの基本的な部分で超えられない壁と言えるだろう。
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