【韓国ドラマ】ラブコメ女王のビジュの変化が話題!『私の夫と結婚して』
近年、タイムスリップ系がトレンド傾向の韓ドラ界。パク・ミニョン主演の『私の夫と結婚して』も末期がんになり、夫と親友の不倫現場を目撃した上、殺されるが、気づいたら10年前にタイムリープ……。新たな人生では同じ運命を繰り返さないと誓う主人公カン・ジウォンのリベンジドラマ。 『私の夫と結婚して』地味系から華麗に変身していくヒロイン(画像) がん患者を演じるために37kgまで減量したというパク・ミニョンのストイックな熱演も話題に。日本での認知度を一気に上げた『キム秘書はいったい、なぜ?』の印象が強いと思いますが、秘書キム・ミソを演じてから年齢を重ね、大企業で(復讐に燃えながら……)働くミニョン様の最新ファッションを、韓ドラ部屋のオンニことエディター陶山真知子が、スタイリストの池田メグミさんとともにチェックします。
【作品紹介】韓ドラ『私の夫と結婚して』は復讐を誓うヒロインが二度目の新たな人生でみるみる運命を変えていく物語
Amazon Original 『私の夫と結婚して』 2024年1月1日より配信開始 全16話/Prime Videoで独占配信中 © Studio Dragon by CJ ENM 夫と親友の不倫の事実を知り、その果てに殺された主人公が10年前に戻るというタイムスリップ+リベンジ+ロマンスという異色の描き方で、さらに俳優たちの名演が光るブラックコメディ要素も加わったジャンルミックスが魅力。ドラマのタイトルから想像するドロドロ愛憎劇とはひと味違う、巧みなかけ合せが私たちをどっぷり沼らせます。 食品メーカーで働くカン・ジウォン(パク・ミニョン)を優しく冷静に見守る上司ユ・ジヒョク役のナ・イヌは本ドラマで人気が急上昇中。カン・ジウォンの夫パク・ミンファン(イ・イギョン)と親友チョン・スミン(ソン・ハユン)の見事な裏切りっぷりもSNSで話題をさらい、スレギ役(韓国語で“ゴミ”の意味で、日本語の“クズ”的なニュアンス)のスターダムに。 ■01.地味なカン・ジウォンが新しい人生で…… 陶山:私、2022年に放送された『月水金火木土』で契約結婚マスターというプロ妻キャラクターを演じる、派手なファッションのパク・ミニョンを見たばかりだったので、薄幸で地味なカン・ジウォン役の彼女にびっくり。 池田:これでもかというほど絶望的な冒頭は黒縁メガネをかけ、シュシュで味気なくひとつ結びをしてとことんいつものオーラを封印していましたね。でも、ミニョン様に限ってこのまま質素に終わるわけがなく(笑)。 陶山:ですよね。二度目の人生では過去の経験を生かしながら、メガネを外し、髪を切り、美しくリスタート……。 池田:バリバリ働くキャリアウーマン役が似合いますよね。あと、ミニョン様の場合、普通の服だとちょっと物足りなさを感じてしまうのはなぜでしょう? 陶山:普通の服で輝く俳優もいるけれど、彼女はちょっとオーバーなくらい華やかなファッションを身につけた方が輝きますね。前半は白いブラウスに膝丈のタイトスカートだったりするけれど、エピソードが進むと、スカートの丈が短くなって、キム秘書時代を思い出します(笑)。 ■02.チョン・スミンの可愛い悪女ファッション 池田:2017年のドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』で気が弱くて愛らしい役が上手いと思っていたソン・ハユンが演じるヒステリックな悪女チョン・スミンも強烈でしたね。 陶山:親友の良き友達を装いながら、裏ではね、怖い怖い。まさに天使の顔をした悪魔。でも肌ピカピカの童顔で、実はアラフォーという驚きも。 池田:肩書きを重んじる韓国社会で、正社員で代理というポストのカン・ジウォンと、契約社員のチョン・スミンにはもともと壁がありますよね。正社員でないからか、服装の自由度も高い気がします。 陶山:夫を奪うキャラなだけあって男性を意識したパステルカラーや白の媚びたスタイルが多め。一見清楚でちょっと甘く、どこか冷たい雰囲気も感じさせる人。終始憎ったらしいけれど、くるくる変わるヘアも相まって、なんだか可愛く見えてしまうときも。 後半に親友、夫に続くさらなる悪としてたたみかけてくるオ・ユラ(BoA)というクセ強サイコパスも忘れられない存在。約7年ぶりのドラマ出演が話題になったBoAは、終幕に赤い部屋で赤いソファに座り、赤いツイードジャケットを着こなす様が衝撃的。ぜひ画面でチェックを。 池田:そもそも主人公が悪女に阻まれながらも仕返しをする韓ドラ復讐劇って簡単に殺人が起こるけれど、人がむやみに死んでいないのも本ドラマの特徴かもしれないですね。シリアスすぎないのがいい。 陶山:上手く痛快に描かれていますよね。 ■03.ノーマークだった部長役ナ・イヌvs.夫役イ・イギョン 陶山:韓ドラの定説、悲惨なヒロインのそばには御曹司あり、ということで、ナ・イヌが演じる食品メーカー部長(実は創業者の孫で、後継者)ユ・ジヒョクが静かに登場。役柄もあってか、実年齢よりも落ち着いた雰囲気で、ちょっと控えめな感じが素敵。身長188㎝のスーツ姿が爆イケです。日本の某俳優さんに似ていることも話題に。 池田:韓ドラをくまなく観ている方ですが、ナ・イヌはノーマークでした。日本でファンミーティングもあったみたいですね。私は軽薄なスレギ夫役のイ・イギョンの動きが妙に気になり、歌も出していることを突き止めました。タイトルは『定時退勤』(笑)。バラエティもいけそうな匂い。 陶山:好き好き(笑)。韓国で放送された番組で、僕のSNSに世界中から悪口が書かれたDMが届いたと語っていましたよ(笑)。悪者と言われても幸せだそう。きっとそれだけドラマが愛されて、ヒットした証拠ということで。 ■04.パク・ミニョン持ち前の肌見せスタイル 池田:変貌後の同窓会では、高校時代の黒歴史を塗り替えるべく、白のホルターネックのドレスを着て華々しく登場してましたね。ミニョン様ファッションは序盤には復活。 陶山:ミニョン様はやっぱりこうでないと。ドレスはプロエンザ スクーラーで、ミニバッグはフェラガモのもののようです。この日身につけていたピアスも親友チョン・スミンとひと悶着、ありますね(笑)。同窓会以降は肩のラインを大胆に見せたオフショルダーなど、肌見せ服をオフィスでもじゃんじゃん着用。 池田:韓ドラの名物と言っても過言ではない、サロンでメイクし、高級百貨店のVIPルームのようなスペースで試着する着せ替えシーンでは、背中ががっつり開いたブラックドレスをまとい、自分の変化に涙ぐんでいました。 陶山:このシーンで着替えるツイードのミニワンピースもミニョン様っぽい。彼女の魅力を振りまけるのはやっぱり肌見せできる夏、ですね。肩出しオフショルダーで出社するシーンも麗しいミニョン様だから許される(笑)。オールブラックで潔くハンサムにまとめているところは参考にしたいですね。 本ドラマでラブコメ女王という座をまた不動のものにしたパク・ミニョン。話題作になればなるほど、俳優の役作りや撮影秘話まで届いて、あれこれ語るのが楽しい韓ドラ。また次回もお会いしましょう、アンニョン! ・editor 韓ドラ部屋のオンニ/陶山真知子 長身俳優やコリアンフードにときめき、韓国ブランドを着て、シートマスクで保湿に励むエディター。ヒロインのファッションと、たくさんのパンチャン(おかず)が並ぶ食事シーン、ちょっとクセのあるベテラン脇役も私的没入ポイント。日々観たいものリストが渋滞。 ・stylist ゲスト/池田メグミさん ドラマもアイドルもファッションもあらゆるプラットフォームから情報収集。K-POPのライブにも参戦。ワールドワイドスターたちが体を張ったり、ガチなプライベートを見せてくれたりする旅バラエティやリアリティ番組も大好物。手を出しすぎて、観るたびに推しが増え続けるのが幸せな悩み。