大谷翔平のMVP最終候補選出に全米メディアは“当確”打つ…「この賞を取れなければショックだろう」
大谷がMVPを獲得すれば、エンゼルスでは、1979年のドン・ベイラー、2004年のウラジミール・ゲレーロSr.、2014年、2016年、2019年のマイク・トラウトに続く、6度目のMVP受賞者になるという。日本人としてはマリナーズのイチロー以来の快挙だ。 エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは、8日(日本時間9日)、「大谷はすでにオフシーズンのトレーニングプログラムの一部を始めている。彼はすでに来年とチームのことについて考えている」とコメントしたという。 またMLB公式サイトは「受賞最有力の大谷がア・リーグMVP最終候補に選ばれる」との見出しを取り、「(大谷の)別世界のような2021年シーズンを考慮すれば何の驚きもないが、エンゼルスの二刀流スーパースターの大谷が月曜日にMLBネットワークの発表でア・リーグMVPの最終候補3人の1人に選ばれた」と伝えた。 記事は「大谷は、およそ100年前のベーブ・ルース以来初となる二刀流選手となって歴史的なシーズンを過ごした」として大谷の投打の活躍について触れた。 「(打撃では)1シーズンで少なくとも45本塁打、25盗塁、5三塁打を記録したア・リーグ、ナ・リーグの歴史上初の選手となった」と紹介。 「(投手としては)大谷は特にエンゼルスタジアムで強く、先発13度で78回1/3を投げ、6勝0敗、防御率1.95、三振93を奪った。また後半戦に投球が良くなり、エンゼルスがポストシーズン争いから脱落して最後の先発を回避される前までオールスターブレーク以降の先発10回で防御率2.84を残した」と続けた。 さらに「彼はエンゼルス史上1シーズンで2番目に多い本塁打を放ち、2000年のトロイ・グロースの47本とわずかに1本差だった。48本塁打を放った(トロントの)ゲレーロJr.とカンザスシティのサルバドール・ペレスに次いでメジャーで3位の数字だった。彼はまたア・リーグでトップの敬遠四球20を今シーズンに記録し、2018年のマイク・トラウトの25敬遠以来最多となった」という記録も付け加えた。 その上で「大谷はトラウトの2014年、16年、19年に勝ち取って以来となるア・リーグMVPとしてチームメートに加わろうとしている。その他のエンゼルスでMVPになったのはウラジミール・ゲレーロ(2004年)とドン・ベイラー(1979年)だけだった。エンゼルスのジョー・マドン監督は、シーズン終盤に打者と投手としてもたらした価値から『大谷がMVPに値すると信じている』と語っていた」とも記してMVP受賞に“当確”を打った。現在大谷は帰国しており15日に日本記者クラブで記者会見を開く予定となっている。