新幹線、20時間ぶり再開 JR東、ほぼ通常運転
東北、上越、北陸新幹線で23日午前に発生した停電トラブルで、JR東日本は24日、送電設備の復旧作業や大宮―上野間に停止した北陸新幹線の車両の移動を未明までに完了し、停電発生後、約20時間ぶりに始発から運転を再開した。トラブルに伴う車両運用の関係で一部列車を運休した以外は通常運転に戻った。 JR東によると、停電は23日午前10時ごろ、東北新幹線の上野―小山間と上越・北陸新幹線の上野―熊谷間で発生。係員が確認すると、さいたま市中央区で架線が約150メートルにわたって垂れ下がっていた。 この現場から約1キロ離れた場所で金沢発東京行き北陸新幹線かがやき504号がパンタグラフなどが破損した状態で停車していた。付近を走行した前後に何らかのトラブルが起きた可能性があるとみている。直前に別の新幹線が通過した際に異常はなかった。 23日は東北新幹線が東京―仙台間で、上越・北陸新幹線が東京―高崎間で終日運転を見合わせるなどして計283本が運休、計約12万人に影響した。復旧に当たった作業員が感電して負傷した。