F1、2024年第2四半期の収益を発表。レース数が増え前年より20%増加、総売上高は約1283億円に
フォーミュラワン・グループは、2024年第2四半期の収益が前年同期比で20%増加したことを報告したが、これはひとつには、2023年と比較して期間中に開催されるレースがふたつ追加されたためだ。 【写真】2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP スタートシーン 2024年第2四半期の総売上高は、2023年同四半期の7億2400万ドル(約1067億円)に対し8億7100万ドル(約1283億円)、また、営業利益は前年同期の7200万ドル(約106億円)から8400万ドル(約124億円)へ17%増加した。 2023年は中国GPとエミリア・ロマーニャGPが中止となり、第2四半期の開催数は6戦だったが、それら2レースが今年は復活し、F1は4月から6月にかけて8戦を開催した。その結果、F1は放映権とスポンサーシップ全体の成長の恩恵を受けた。 「F1は、成長市場のなかで特に高いエンゲージメントを発揮し、素晴らしいシーズンを過ごしている」と、F1の商業権保有者リバティ・メディアの社長兼CEOであるグレッグ・マッフェイはコメントした。 「5つのレースがすでに全米のライブ視聴率記録を樹立しており、今後の新たな機会に期待している」 同社は、前年同期と比較してイベントの組み合わせが異なったことで追加のレースの開催権料が相殺されたため、第2四半期のレースプロモーション収益は比較的横ばいになったと述べた。さらに、その他のF1収益も第2四半期に増加を見せたが、それは主にホスピタリティ、貨物、旅行、技術サービスの増加と、当期に開催された追加レースによって生じたF2およびF3からの収入によるものだった。 当四半期にイベントが追加されたおかげで、チームへの支払いは前年同期の3億4400万ドル(約507億円)から3億4500万ドル(約508億円)に増加した。 フォーミュラワン・グループのCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、「F1シーズンにおいては、14レースを通じて7人の異なる勝者が誕生し、グリッド間のギャップが縮小するなど、驚異的なレースが行われている」と述べた。 「ソーシャルメディアのフォロワーはF1プラットフォーム全体で30%以上増加している。シーズン前半を通じて370万人のレース観戦者が来場し、10戦で満員となった」 「F1アカデミーは、F1レースの週末と並行してすべてのイベントを開催し、最初のシーズンで力強いスタートを切った。スプリント、FIA F2、FIA F3とともに、サーキットでのエキサイティングなアクションに加わり、ファン、プロモーター、スポンサーに付加価値をもたらしている」 [オートスポーツweb 2024年08月10日]