高校時代が“ピーク”に…?プロでは苦戦する甲子園のスター(5)“聖地の申し子”は「後がない」
長い歴史を誇る高校野球では、これまでに幾多のスター選手が誕生した。甲子園で活躍ればプロの世界からも注目され、将来を嘱望される存在になる。しかし、高校時代に鮮烈な印象を残した一方、プロ野球では実力を発揮できない選手も珍しくない。そこで今回は、甲子園で活躍したものの、プロ入り後に苦しんでいる選手を紹介する。(※今季成績は8月20日時点) 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
中村奨成
投打:右投右打 身長/体重:181cm/84kg 生年月日:1999年6月6日 経歴:広陵高 ドラフト:2017年ドラフト1位 今季、背水の陣で迎えた中村奨成だが、思うような結果は残せていない。 広陵高(広島)では、1年生でレギュラーを確保した中村奨。3年夏の甲子園での活躍は目覚ましく、全6試合の出場で6本塁打、19安打、17打点など数々の歴代最多記録に並ぶ、あるいは更新する数字を残した。 ドラフト1位で広島東洋カープに入団した中村奨は、プロ3年目に一軍デビュー。2021年には一軍で39試合に出場すると、打率.283(53打数15安打)、2本塁打、5打点、3盗塁を記録した。 ところが、現在まで一軍定着に至るほどの成績を残せておらず、ドラフト1位の面影が消えつつある。 外野手登録となった今季は、ファームで結果を残しており、最近は一軍でもスタメン出場。今月12日のDeNA戦から2戦連続マルチ安打を放ったが、ここまで14試合出場で打率.162、0本塁打となっている。 甲子園で数々の金字塔を打ち立てた男は、崖っぷちの状況が続いている。
ベースボールチャンネル編集部