涼しくなってきたので、お風呂を「38度→40度」に上げたいです。ガス代は「2度」上げると、どれだけ高くなりますか? そこまで高くはならないでしょうか?
シャワーの温度を上げすぎることによる注意点
シャワーの温度を上げたいときに気をつけるべきことは、ガス代だけではありません。温度を上げすぎることで、健康や肌に対して悪影響を及ぼすことがあります。 シャワーで特に注意が必要なのはシャンプーで、39度を超えるお湯の場合だと、本来頭皮にとどめておくべき皮脂成分まで流してしまい、頭皮が乾燥して頭皮の痛みや抜け毛などのトラブルにつながることがあるので注意が必要です。 冬のシャワーは少しでも温度を上げて温まりたいと思う人は多いでしょうが、夏の設定温度が38度だったのであれば、冬も同じくらいの温度で浴びる、もしくは設定温度を上げる場合でもシャンプーのときだけ温度を下げるといった工夫が好ましいでしょう。 湯船のお湯の温度は38度~40度程度の設定が適温とされています。したがって、夏の設定温度を38度、冬は40度とすることに問題はありません。ただし、42度を超えると交感神経が刺激され、入浴でリラックスするつもりが、逆に体力を消耗してしまうと言われています。 シャワーにしても、湯船につかるにしても設定温度の上げ過ぎに注意しましょう。
温度を上げる際はコストと健康に配慮しよう
シャワーやお風呂の温度を38度から40度に上げることで、増加するガス代は1ヶ月につき約190円~215円程度(ただしプロパンガスの場合、契約によっては2倍前後となることあり)で、半年間でも約1140円~1290円程度です。 この金額を1つの目安にして、ガス代の節約と、温度を上げることによる快適さのどちらを優先するか考えると良いでしょう。 ただし、お湯の温度の上げ過ぎは体に好ましくありません。寒くなるとついつい設定温度を高くしてしまいがちですが、少しぬるめに抑えるくらいが経済的にも健康的にも良いでしょう。 出典 東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部