復調の兆しが見える藤田かれんのプレーを中心に「CAT Ladies」初日をプロがレポート
「CATレディース」の初日は雷雲接近のため11時51分から2時間余りの中断の後にプレーを再開。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からのレポートをお届けします。
初シード目指して奮闘する藤田かれん
台風7号の影響で降雨の中、7時よりスタートしていましたが、時折り雨足が強くなりスコアを伸ばすというより耐えるコンディションになっています。11時51分に雷による中断となり、13時59分より競技は再開しています。 そんなコンディションの中で前週の「NEC軽井沢72トーナメント」で16位タイで終えた藤田かれん選手に注目しました。藤田選手はQTランク3位の資格で参戦する24歳。開幕2戦目の「明治安田レディス」でいきなり2位タイの成績でインパクトを残しましたが、以降は「ブリヂストンレディス」で7位タイがあるものの11度の予選落ちを経験していました。 先週は12位タイでスタートした最終日の前半に40と崩れながらも後半に4つのバーディを奪い16位タイで終えていました。これまでの藤田選手から復調の兆しが見えましたので、そのプレーを追いました。 不調の原因を聞くと「スウィングではなく気持ちです」と、プレー中の気持ちのコントロールが上手くできずにボギーを打つと切り替えられずスコアメークに苦労していたといいます。
その藤田選手が先週から取り組んだのは「マインドフルネス」と言われる瞑想だそうです。呼吸に集中する「マインドフルネス」を朝晩やスタート前に取り組んだところ、周囲のスコアやボギーを引きずることなく目の前の一打に集中できるようになったと教えてくれました。 初日を2組目の7時10分にスタートし前半を2バーディ1ボギーで折り返し、11番、14番でボギーとするも連続ボギーはなく、再開後の3ホールもパーとし1オーバー暫定26位タイで終えています。(16時現在) 「同組の小林光希さんが後半5バーディのプレーで、いつもなら焦る気持ちになるところ、落ち着いてプレーできました」(藤田かれん) 今週はあえてハウスキャディとコンビを組み、マネジメントもクラブ選択も、すべてを自分でやることにも取り組んでいるといいます。明日以降のプレーにも注目していきます。 なお、リーダーボードを見るとイ・チヒが3アンダーでトップ、ディフェンディングチャンピオンである蛭田みな美、全英女子オープン出場が決まった鈴木愛、櫻井心那などが2アンダーで続いています。16時現在でイーブンパーは16位タイと難しいコンディションであることを表しています。明日も現地からのレポートをお届けします。 PHOTO/中村修