メットライフ、パインブリッジの中国除く資産取得で交渉-関係者
(ブルームバーグ): 米保険大手メットライフは、パインブリッジ・インベストメンツの中国以外の資産を買収する方向で協議している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。交渉は進展した段階にあり、10億-15億ドル(約1490億-2240億円)と評価される取引となる可能性があるという。
非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、この協議は約1000億ドル相当の運用資産を対象とした独占的な交渉になる。パインブリッジは香港の資産家、李沢楷(リチャード・リー)氏の持ち株会社パシフィック・センチュリー・グループ(PCG)が過半数を保有している。
関係者によれば、メットライフは他の資産運用会社や金融機関などライバルを条件面で上回り、最も有力な買い手として浮上。独占期間によって、同社は今後数週間で潜在的な合意の詳細を詰めることが可能になるという。
PCGは華泰証券との中国合弁を除き、パインブリッジの売却を検討していると関係者は話した。売却プロセスは進展した段階にあるが、協議が続いており、最終決定は下されていないという。
メットライフとパインブリッジ、PCGの担当者はいずれもコメントを控えた。
原題:MetLife Is Said in Talks to Buy Tycoon Li’s PineBridge ex-China(抜粋)
--取材協力:佐野七緒、中道敬、Alexandre Rajbhandari.
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Manuel Baigorri