元習志野高V投手&監督・石井好博氏をしのぶ「石井監督との出会いに感謝する会」開催 同校OBのヤクルト・小川GM「〝鬼〟であり、しごかれた思い出がほとんど…」
千葉・習志野高でエース、監督として全国制覇を果たし、昨年11月に74歳で急逝した石井好博氏をしのぶ「石井監督との出会いに感謝する会」が14日、千葉・浦安市内で開催された。同校OBで同会発起人のヤクルト・小川淳司ゼネラルマネジャー(GM)、ロッテ・福浦和也1、2軍統括打撃コーディネーターら約350人が出席した。 小川GMは入学当初は捕手だったが、1年秋から投手に転向し、3年時の1975年にエースとして夏の甲子園を制した。「〝鬼〟であり、恩人。昭和の時代だったので、骨折していても『ギプスが巻かれるまでは投げろ!』といわれたり、しごかれた思い出がほとんど。でも、今でもプロ野球界に携われているのは石井さんとの出会いがあったから」と、故人との思い出を懐かしんだ。 遺骨は昨年12月3日に習志野市の茜浜で散骨された。会場には故人が生前にこよなく愛したドボルザークの交響曲第9番第二楽章「家路」が流された。 福浦コーディネーターは現役時代の2019年6月14日の中日戦(ZOZOマリン)で恩師が始球式を務め、自身が打席に立ったことが一番の思い出と語り、「あの3年間がなかったら、多分、プロには入っていなかった」と目を潤ませた。(東山貴実) ■阪神OB会長の掛布氏「もうノーサイド!」 1973年卒の掛布雅之氏は阪神OB会長の仕事のために欠席。会では「『おまえの力では(プロでは)通用しない』。阪神入団時にかけられた、ずっと忘れられなかった言葉です。しかし、野球というスポーツでお互い日本一になりました。男同士、もうノーサイド!」とのメッセージが代読され、大きな拍手が起こった。