一体どうしたのか…。欧州、絶不調に陥る名門クラブ(4)クロップ副官の元で深刻…。リーグ優勝マストなのに
2024/25シーズンも中盤戦に差し掛かっている。国際大会の影響もあって各選手の疲労が色濃い中、勝利から遠ざかっているクラブも多い。今回は、欧州主要リーグに所属する名門チームの中で絶不調に陥っているクラブを紹介する。※情報はすべて12月8日時点。スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。
ザルツブルク(オーストリア) 監督:ペピン・ラインダース リーグ成績:6勝5分4敗(5位) 昨シーズンにオーストリア・ブンデスリーガでの連覇が「10」でストップしたザルツブルクは、シーズン終了後にゲルハルト・ストルバー監督が退任。その後任として、昨季までユルゲン・クロップの副官を務めていたペピン・ラインダースが新監督に就任した。 リバプールで恩師と共に黄金時代を築いた“名参謀”がトップチームの監督を務めるのは、NECナイメヘンの指揮官として引き抜かれた2017/18シーズンの後半戦以来。しかし、一度目の監督挑戦は、チームを1部昇格に導くことができずシーズン終了後に解任となり、半年でリバプールへと復帰をしていた。 NECナイメヘンで苦戦をした時と同じように、ラインダースは今季のザルツブルクで苦しんでいる。2022/23シーズンまで国内リーグ10連覇を成し遂げていたチームは、第16節終了時点で6勝5分4敗の5位。首位と13ポイント差をつけられており、優勝争いから大きく後れを取っている。 特に直近はリーグ戦6試合未勝利と、昨季までのザルツブルクでは考えられないほどに勝ち星から遠ざかっている。予選を勝ち上がって出場しているUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも良い成績を残せておらず、フェイエノールトにこそ3-1の勝利を収めたが、それ以外の4試合はすべて大差をつけられての完封負けを喫した。 国内リーグの王座奪還が至上命題のチームにおいて、これだけ負けが込む現状は厳しいと言わざるを得ない。クラブとしては近日中に指揮官を解任して、再起を図る可能性も十分にあるだろう。
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