【NISA】オルカン+αで買いたい「おすすめ投資信託」3本を紹介! 好成績の日本のテクノロジー企業に投資するタイプや、アジアの新興国に投資する商品に注目
【NISA】2025年のNISAで「オルカン」に追加して買いたい投資信託を3本紹介! 【図版】「円安」という追い風なしに勝てるのは日本株型?「オルカン」でのカバーが薄い「新興国株」も気になる ●2024年に買われた投資信託は米国株を多く組み入れたものが中心! 2025年は+αの投資信託を組み合わせて分散を図ろう! 新NISA元年となった2024年。投資信託では「オルカン」こと「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を筆頭に、海外の株価指数に連動するインデックス型が人気を集めた。 下の表は、2024年1月~10月末までにもっとも買われた投資信託トップ10だが、S&P500に連動するタイプなど、米国株型に人気が集中した。米国株はもともと好成績だが、この2~3年は円安の恩恵もあり、抜群にパフォーマンスがよかったためだ。 ただ、ニッセイ基礎研究所の前山裕亮さんは「米国株が年率30~40%のペースで上昇したこの2~3年が異例でした。2025年は為替の動向も読みづらく、2024年までとは異なる年になりそう。地域の分散や、積立投資で買いタイミングの分散を図りたい」とアドバイスする。 それでは、2025年はどんな投資信託を買うのが得策なのだろうか。基本的には、これまで通り「オルカン」などのインデックス型投資信託の積立をベースと考えればいいだろう。 ただ、全世界株型のインデックス型投資信託は、米国株の比率が高い。「オルカン」も全体の64%を米国株が占めており、なかでもMAG7(マグニフィセント7の略で、アルファベット、アップル、メタ・プラットフォームズ、アマゾン、マイクロソフト、テスラ、エヌビディアの米国IT企業7社を指す)など、米国の大手IT企業の比率が高くなっている。 「この4年で為替は1ドル100円台から150円台へと一気に円安になりました。今後、同じペースで円安が進むことは想定しづらい。米国株は円安というゲタを履かずに、指数の実力勝負になるでしょう」(楽天証券資産づくり研究所の篠田尚子さん) そうなってくると、やはり従来とは異なる商品性の投資信託を組み合わせて持ったほうがよさそうだ。何を組み合わせるか迷うところだが、有力候補の一つと言えるのが、日本株型の投資信託だ。 「日本株なら為替リスクを負わなくて済みますし、日本株の投資信託にはアクティブ型に優れたものがあります」(篠田さん) 「オルカン」には10%程度しか組み入れられていない、新興国株に投資する商品も候補になる。新興国は経済成長に勢いがあるのが魅力。なかでも、インドは労働生産人口の増加が見込め、もっとも注目を浴びている。 また、米国株でも高配当株に投資するタイプはIT企業の比率が低いので、「オルカン」やS&P500に連動するタイプの商品とは投資先が被りにくいだろう。 ●「オルカン」と組み合わせて持ちたい「日本株型」や 「米国株高配当株型」「新興国株型」のおすすめ投信を紹介! 以下では「オルカン」などの全世界株型のインデックス型投資信託や、S&P500に連動する投資信託などと組み合わせて持ちたい、3タイプのおすすめ投資信託を紹介していこう。 一つ目は「日本株全般型」の「情報エレクトロニクスファンド」(野村アセットマネジメント)」だ。 日本株は米国株に比べるとまだ割安感がある。日本株全般型の投資信託で、1年の成績がトップになった「情報エレクトロニクスファンド」は、日本のテクノロジー企業に投資する商品。40年を超える運用実績を持ち、長期で好成績を実現しているので、注目してみるといいだろう。 続いて紹介するのは「米国高配当株型」の「MHAM米国好配当株式ファンド(年1回決算型)為替ヘッジなし(愛称:ゴールデンルーキー)」(アセットマネジメントOne)だ。 「ゴールデンルーキー」はゴールドマン・サックスによる運用で、配当利回りや配当成長を重視して銘柄を選択。組み入れ銘柄は銀行や医薬が多く、IT企業偏重の投資信託とは一線を画している。 3つ目は「新興国株型」の「SBI・フラトンVPICファンド」(SBIアセットマネジメント)だ。 「SBI・フラトンVPICファンド」は、アジア地域のVPIC(ベトナム・パキスタン・インド・中国)4カ国の株に投資する商品。割合は、ベトナム20%、パキスタン20%、インド30%、中国30%となっている。2022年に苦戦したものの、直近1年と3年の成績は好調だ。
ザイ編集部
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